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1、WiMAXのプロバイダ契約は不要ですが・・

 

WiMAXとプロバイダの関係

 

WiMAXはUQコミュニケーションズという会社が回線を管理しており、そのUQコミュニケーションズ(UQ WiMAX)と契約をすれば別途プロバイダ契約を他社と結ばずに、WiMAXを利用する事ができます。

 

UQ WiMAXと契約した場合、解約手続きもUQ WiMAX1社にコンタクトを取れば完結するため入会解約の手間がありません。私も固定回線のプロバイダ契約や解約で面倒な思いをした事があるので、プロバイダ契約が不要のWiMAXはありがたいです。

 

ただし、WiMAXを契約する際はプロバイダを利用した方がメリットがあります。実際にほとんどの方が、UQ以外のプロバイダも検討してから申し込んでいます。

 

早い話がUQ WiMAXから申し込むより、キャッシュバックや月額の割引、端末料金が無料になるなど、キャンペーン特典が手厚く、利用料金が安く済むためです。私も8年の間に6回か7回、WiMAXの端末を変更しましたが都度キャンペーンがいいプロバイダを探して乗り換えました。

 

 

プロバイダ別 3年間利用時の月額&合計料金

実際に主要プロバイダとUQ WiMAXの料金表を見比べた方が早いと思います。表は2020年4月に更新しています。

 

プロバイダ名 契約期間 初期費用 1〜2ヶ月 3〜12ヶ月 13〜24ヶ月 25〜36ヶ月 3年間合計 キャッシュバック
UQ WiMAX 2年 \18,000 \3,880 \3,880 \3,880 なし \111,120 \3,000
Broad WiMAX 3年 \3,000 \2,726 \3,411 \3,411 \4,011 \131,626 \0
So-net 3年 \3,000 \3,380 \3,380 \4,379 \4,379 \148,656 \0
GMOとくとくBB 3年 \3,000 \3,609 \4,263 \4,263 \4,263 \127,960 \27,200
BIGLOBE 1年 \3,000 \3,980 \3,980 \3,980 なし \88,520 \0
nifty WiMAX 3年 \3,001 \3,670 \4,350 \4,350 \4,350 \158,241 \0
ヤマダ電機 3年 \3,000 \3,696 \4,380 \4,380 \4,380 \159,312 \0
ヨドバシカメラ 3年 \3,000 \3,696 \4,380 \4,380 \4,380 \159,312 \0
ビックカメラ 3年 \3,000 \3,696 \4,380 \4,380 \4,380 \159,312 \0
auショップ 3年 \3,000 \3,696 \4,380 \4,380 \4,380 \159,312 \0

※上記の表は3年契約、ギガ放題を選んだ際の料金です。
※UQ WiMAX、BIGLOBEは2年間の料金で計算しています。

 

現在は大半のプロバイダが3年縛りをキャンペーンの条件にしてきています。WiMAX 3年契約プランはアリなのか?2年契約と比べたメリットデメリット

 

2020年6月 変化があったプロバイダ

UQ WiMAX

3年縛りから2年縛りに変更になり、月額が3,880円に下がっています。ただし、契約時に端末料金が15,000円かかります。

 

結論としては、以下の理由からUQ WiMAXを選ぶメリットは薄いかなと言う印象です。

  • UQ WiMAXを2年間利用した際の合計金額が、GMOとくとくBBの3年間と1万円程度しか変わらない。
  • BIGLOBEは1年縛りの自動更新なし(ただしこちらも端末料金がかかる)

2年以内で使いたいならBIGLOBE、2年使うのであればGMOとくとくBBやBroad WiMAXなど安いプロバイダを途中解約した方が料金は安くなります。
UQ WiMAXの契約期間が2年に変更。新料金プランの内容と変更点

 

BIGLOBE

今までキャンペーンが迷走している感がありましたが、今月は勝負に来た感じあります。

 

契約期間が1年で自動更新なしで、キャッシュバックが10,000円つきます。ただし、端末料金19,200円が24ヶ月で分割払い(毎月800円)かかり、その分割引を効かせて24ヶ月利用すると端末料金が無料になる仕組みです。

 

ですので、1年契約でも1年間で解約すると、端末料金が800円×(24ヶ月-12ヶ月)=9,600円かかります。

 

それを差し引ても1年間で自動更新なしは画期的ですし、他のプロバイダは13ヶ月目以降の解約は14,000円かかる事を考えると、短期間の利用者には大きなメリットがあるプロバイダになりました。

 

nifty WiMAX

30,100円のキャッシュバックがなくなりました。月額、契約期間等は変更なしですので、積極的に選びたいプロバイダではなくなりました。

 

プロバイダ間のキャンペーン合戦から一歩ひいて、WEBキャンペーン以外の方向から契約者を増えやす路線に変更したように見えます。

 

クラウドSIM・ギガ無制限のポケットWi-Fiサービス一覧

2019年の1年間で急速に増えたギガ制限なしのポケットWiFiの料金表一覧です。

 

以前はポケットWiFiと言えばWiMAXでほぼ決まりだったのですが、データ通信(ギガ)使い放題のポケットWiFiを契約する人が増えた印象です。私も現在はどんなときもWiFiとWiMAXの2台持ちです。

 

表は青線が他のサービスと比べて優位性があるポイント、逆に赤線は他のサービスと比べて劣っているポイントです。

料金表

速度制限 契約形態 契約手数料 端末代金 月額料金 契約期間 2年間の総額
ギガゴリWiFi なし レンタル \3,000 \0 \3,050 1年 ※\76,200
どんなときもWiFi なし レンタル \3,000 \0 \3,480 2年 \86,520
ネクストモバイル なし 買取 \3,000 \0 \3,100 2年 \77,400
Mugen WiFi なし ※買取 \3,000 ※\0 \3,280 2年 \81,720
縛りなしWiFi なし レンタル \3,300 \0 \3,300 なし \82,500
NOZOMI WiFi なし レンタル \3,980 \0 \4,480 なし \111,500
よくばりWiFi なし レンタル \3,800 \0 \3,450 2年 \86,600
FUJI Wifi なし レンタル \3,000 \0 \3,480 ※1年 \86,520
めっちゃWiFi なし レンタル \3,000 \0 \3,480 2年 \86,520
限界突破Wi-Fi なし 買取 \0 \0 \3,500 2年 \84,000
STAR WiFi なし 買取 \6,960 \0 \4,380 3年 \112,080
SAKURA WiFi なし レンタル \3,000 \0 \3,680 なし \91,320
それがだいじWi-Fi 100GB ※買取 \3,000 \0 \3,180 3年 \79,320
Chat WiFi なし 買取 \8,480 \0 \3,380 なし \89,600
Hi-ho GoGo Wi-Fi なし 買取 \3,000 \0 \3,355 2年 \83,520
クラウドWiFi東京 なし レンタル \3,980 \0 \3,380 なし \85,100

※ギガゴリWiFiの金額は特設ページから申し込んだ際の料金です。
※各ポケットWiFi共にキャンペーンやクーポンを適用していない金額です。

  • ネクストモバイル、FUJI WIFI、NOZOMI WIFIは使い放題以外のプランもあります。
  • FUJI WIFIは契約期間の制限なしのプランもあります。
  • それがだいじWi-Fiの端末は3年間の割賦払いとなり、3年以内に解約すると端末料金がかかります。
  • mugen wifiの端末は2年以内に解約すると返却義務があります。

 

クラウドSIM・無制限のポケットWiFiを選ぶ基準

表を見ての通り、端末料金無料で契約期間は2年のサービスがほとんどです。また、2年間利用した際の合計金額は、サービス間であまり差が出ません。

 

ですので、2年間の合計料金だけで選ぶのではなく、私個人としては以下の基準も併せて考えると失敗が少ないと思います。

  • 1、端末はレンタルか買取か
  • 2、無制限プラン以外のプランを選べるかどうか
  • 3、契約期間
  • 4、サービスの運営元がしっかりしているか

 

1、端末はレンタルか買取か

端末は買取の方が安心です。レンタルの場合、解約時に返却義務があり、故障や紛失していると端末料金15,000円〜2万円程度の請求があります。

 

ほとんどのサービスが2年縛りである事を考えると、2年間の間に故障するリスクは当然あります。

 

また、レンタルのサービスは一度貸し出した端末を再利用している可能性があります。そうなると、端末も劣化していて性能が落ちますし、何より故障するリスクも高まります。

 

2、無制限プラン以外のプランを選べるかどうか

ギガ無制限と言うと飛びつきたくなりますが、ほとんどの方が月間10ギガも使わないと言われています。ですので、無制限以外のプランを安い料金で用意しているサービスの方がムダな料金を払わずに済みます。

 

上の表ですと、ネクストモバイル、FUJI WIFI、NOZOMI WiFiあたりです。外出先での利用がメインのライトユーザーや、自宅で固定回線として使うが自分のギガの利用量を把握している方などは、無制限プランを選ぶのはムダです。

 

さらに言うと、月ごとにプランの変更ができるFUJI WIFIがこの観点からはベストだと思います。プラン変更はできないが、端末の買取を重視するのであればネクストモバイルでしょうか。

 

3、契約期間

言うまでもなく短い方がいいです。理想は縛りなしですが、契約期間が短いほど月額料金は上がる傾向にありますので、料金との相談です。

 

特にルーター端末がレンタルの場合は、契約期間が長いと故障してお金を払うリスクがあるため、多少の料金差なら縛りなしを選んだ方が無難だと思います。

 

上記の表ですと、縛りなしWi-Fi、NOZOMI WIFIあたりが契約期間の縛りがなく、いつ解約しても違約金がかかりません。また、FUJI WIFIも月額は上がりますが、縛りなしのプランや、3ヶ月、6ヶ月など短い期間のプランもあります。

 

4、サービスの運営元がしっかりしているか

2019年はソフトバンクやクラウドSIMで3大キャリアの回線を借りて、自社ブランドとしてWi-Fiサービスを立ち上げた会社が次々に出た1年でした。

 

中には、通信業務のノウハウがなかったり、会社の経営状況がしっかりしていない会社が混ざっている可能性もあります。ですので、契約する会社の法人名、企業の規模(資本金と従業員数)、過去の通信・プロバイダ関連での事業実績などは最低限確認しておきたいところです。

 

確認方法は、各サービスの公式サイトから「会社概要」や「特定商取引法」に関するページを開けば出てきます。ここで出てくる法人名などをグーグルやSNSなどで検索すればおおよその事はわかります。

 

逆に会社概要や特商法についてしっかり記載していない会社や、電話番号が載っていない会社は個人的にはアウトです。

 

プロバイダ契約をした方が有利な理由

プロバイダ契約をした方が有利な理由

 

WiMAXはどのプロバイダを利用しても、UQ WiMAXが管理しているWiMAX回線を使うためスピードやサービスエリア、速度制限の基準に差はありません。その上で、プロバイダ契約をするメリットをまとめると

 

1、利用料金が安くなる
2、メールアドレスが発行される
3、申込み・解約手続きはプロバイダ1社のみの手続きでOK

 

※申込みの際も、解約の際もUQ WiMAXに別途連絡をする必要がなくプロバイダ1社とのやり取りで完結します。

 

WiMAXの場合、プロバイダ契約をするデメリットがほとんどなく、またプロバイダ料金を含めてもUQ WiMAXの4,380円より月額が安くなります。ですので、キャンペーンの活用で利用料金を落とせるプロバイダを活用しないともったいないと言うのが現状です。

 

2019年 WiMAXのプロバイダ一覧と各社のキャンペーン状況

 

プロバイダから申し込むデメリットや注意点

プロバイダを利用するデメリットが全くない訳でななく、プロバイダによって料金も違えばキャンペーン特典、その受取条件が違います。

 

例えば、2万円のキャッシュバックを出す代わりに端末料金を取ったり、キャッシュバックの受取をあえて複雑にして受け取りづらくしているプロバイダもあります。解約手続きに書面のやり取りが必要など複雑なところもあります。

 

その他、注意点としては

  • 今使っているプロバイダ発行のメールアドレスが消滅する
  • キャッシュバック系は2度目以降の契約では適用されない事も
  • オプション契約が前提のプロバイダもある

 

キャンペーンを重視してプロバイダを選ぶのは正解だと思いますが、私はキャンペーン受取の条件と時期、解約手順等は必ず確認するようにしています。

 

WiMAXのプロバイダ間の違い

WiMAX プロバイダ間の違い

 

プロバイダ間で差が出る(可能性がある)のは以下の3つです。

 

1、キャンペーン特典・月額料金等のコスト面
2、サポートセンターの対応(大手は大差ない印象)
3、速度(小さいプロバイダはやや不安あり)

 

サポートセンターの対応ですが、どこもマニュアルはしっかりしているがその時電話を取った人の個人差が出る印象です。

 

電話のつながりやすさに関していえば、私の時はUQ とSo-netが良く、BIGLOBEがつながりづらいと感じました。が、これも電話した時の混雑状況や時間帯の差もあるので一概には言えません。

 

各プロバイダのサポートセンターの評判は、オリコンが実施している満足度調査を参考にするといいかなと思います。光回線も含まれた調査ですが、光回線とWiMAXのサポートを一括で受けるプロバイダが一般的ですから参考にはなると思います。オリコン プロバイダの日本顧客満足度ランキング

 

速度に関してはどのプロバイダも同じUQ WiMAXの回線を使うため差は出ないのが建前なのですが、プロバイダによってたくさんのユーザーが一度にWiMAXに接続した時の処理能力に差があります。また、新規端末を扱っていなかったり、新古品を出すプロバイダもありますので要注意です。

 

ですので、キャンペーン特典も大事ですがプロバイダとしての実績が長い大手を選ぶと言う視点も一つの判断材料に私はしています。

 

用途別おすすめのプロバイダ

安心・月額割引なら Broad WiMAX

Broad WiMAXはWiMAX以外にもモバイル端末のプロバイダ事業を展開している(株)リンクライフがプロバイダです。現在、利用していますが、マイナーなプロバイダなので当初悩んだのですが、2年間使ってみてUQやBIGLOBE等の大手と全く差はありません。

 

契約期間を使い切った際の、料金の安さで言えばキャッシュバック型のGMOとくとくBBの方が安くつきます。

 

ただし、キャッシュバック型はWiMAX契約後に受取手続きが必要であり、それを忘れるとキャッシュバックをもらえない事。また、キャッシュバックの受取時期が契約から概ね1年後になる事などを考えると、初月から確実にキャンペーンを適用できる月額割引には一定のメリットがあります。
>>Broad WiMAXの現在のキャンペーン特典と注意点
>>Broad WiMAXを利用した方の口コミ・評判

 

キャッシュバック金額重視なら GMOとくとくBB

キャッシュバック金額で選ぶのであれば、GMOとくとくBBが最も金額が高いです。現在、2年契約は終了し3年縛りに一本化されました。

 

3年の契約期間を使いきった際の利用料金が最安値になるのもGMOとくとくBBです。GMOとくとくBBは他社のキャッシュバック金額を見てから、その金額を上回るようにキャッシュバック金額を決める傾向がここ数年あります。

 

ただしデメリットもあり、キャッシュバックの受取が複雑でわかっていないとキャッシュバックをもらい損なうリスクがある事、解約の手続きが他のプロバイダより複雑である事です。その2点をしっかり理解しておけば、料金的なメリットが大きいプロバイダです。

 

キャッシュバックの落とし穴 私が月額割引を選ぶ2つの理由

個人の好みはあると思いますが、多少の料金差ならば私は月額割引を選ぶ事にしています。

 

その最大の理由は、何度も書いているようにキャッシュバックの手続きを忘れ、もらい損なう確率は事情を知っている人間でも高いためです。私も2度もらい損ねましたし、某プロバイダの社員に聞いた話だと、キャッシュバックの支給(支払い)率は3割前後と言う話なので、それだけキャッシュバックの受取手続きを忘れる方が多いという事です。

 

キャッシュバックの落とし穴

 

プロバイダ側の視点から見ると、キャッシュバックキャンペーンを打つ際は一定数のもらい損ないを計算に入れて予算を組みます。ですので、月額割引と比べて安くなる料金プランが組めるのですが、実際にプロバイダ側の支払金額はキャッシュバック型のキャンペーンを打った方が安く済みます。

 

さらに、キャッシュバックですと支払いが1年以上あとになるため、キャッシュフローのやり繰りを考えても楽です。

 

現在はGMOとくとくBBを除いてほとんどのプロバイダがキャッシュバックをやめて月額割引のキャンペーンに切り替えています。直接の理由はキャッシュバック金額と、広告予算でGMOとくとくBBを上回る事ができないためだと推測されますが、それ以上に月額割引を選ぶ利用者が増えているとも聞きます。

 

プロバイダに取って月額割引のキャンペーンはキャッシュバックより金銭的負担が大きい、裏を返せばユーザーにはメリットがあるという事は知っておいて損はないと思います。

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