WiMAXルーターはどうやって決める?ルーターの選び方や注意点を公開
あなたは今、WiMAXを検討しているもののルーター選びで迷っていませんか。ひと括りにルーターといっても種類は多く、何を選べばいいのかわからないですよね。
そこで今回の記事では、WiMAXルーターの選び方や注意点などをご紹介していきます。このページを読めば、あなたにぴったりのルーターがみつけられるので、どうぞ参考にしてください。
WiMAX ルーターの選び方
WiMAXはモバイル、ホームルーターともに最新のものを選ベば問題ありません。以前は、端末によって利用できるエリアが違ったり、利用用途によって最適な端末が違ったのですが、現在はそれがなくなり、最新のものほど性能がいいからです。
WiMAXルーターの性能は日進月歩で進化しているため、2世代も型落ちすると2倍近くの性能差が生まれてしまいます。たとえば、Wシリーズだけで下り速度を比較しても性能の差は明らかです。
機種 | 発売日 | 下り最大速度 |
---|---|---|
W02 | 2016年2月19日 | 220Mbps |
W04 | 2017年2月17日 | 758Mbps |
W06 | 2019年1月25日 | 1,200Mbps |
※1,200MbpsはUSB接続時、WiFi接続時は867Mbps
上記の最大速度はあくまでも理論値ですが、各機種の性能差は大きいことがわかります。
【注意点】端末を有料にしているプロバイダもある
多くのプロバイダはルーター端末を「無料」としているのですが、一部では「有料」です。代表的なのは回線元のUQ WiMAXで、2019年9月時点で最新機種である上記のW06の端末代金は3,800円です。
ソフトバンクエアーのように5万円を超える高額な端末代金ではないものの、契約時のユーザーの初期費用は膨れ上がってしまいます。
以上のことから、契約するときは端末代金が発生するかどうかも確認しておくことが大切です。では、モバイル型ルーターにはどんな機種があってどんな性能を持つのか、次で詳しく解説します。
WiMAXのモバイル型ルーターのスペック比較
各ルーターのスペック比較表
機種 | 発売日 | 下り最大 | 上り最大 | 連続通信時間 |
---|---|---|---|---|
W06 | 2019年1月 | 1.2Gbps | 75Mbps | 約540分 |
WX05 | 2018年11月 | 440Mbps | 75Mbps | 約480分 |
W05 | 2018年1月 | 758Mbps | 112.5Mbps | 約540分 |
WX04 | 2017年11月 | 440Mbps | 75Mbps | 約480〜1,000分 |
WX03 | 2016年12月 | 440Mbps | 30Mbps | 約440〜600分 |
【製造元】
- Wシリーズ:Huawai
- WXシリーズ:NECプラットフォームズ
WiMAXのホームルーターのスペック比較
機種 | 発売日 | 下り最大 | 上り最大 | 最大同時接続数 |
---|---|---|---|---|
L02 | 2019年1月 | 558Gbps | 30Mbps | 40台 |
HOME L01 | 2017年2月 | 440Mbps | 30Mbps | 20台 |
製造元
- L02:Huawai
- HOME 01:Huawai
モバイルとホームルーター(据え置き)型 それぞれの特徴と合う人
共通点
WiMAXには、モバイルルーターとホームルーターの2種類が用意されています。モバイルルーターは「持ち運び型」、ホームルーターは「据置き型」とも呼ばれています。
共通の特徴としては、「回線工事が必要ない」ことです。光回線のように基地局からルーターまでケーブルで接続されているわけではなく、電波でつながっているので回線工事を必要としません。
回線工事が要らないので、工事費用や工事の時間は要しません。では、モバイルルーターとホームルーターにはどんな特徴があるのか、順番に見ていきましょう。
モバイルルーターの特徴
- 1.ポケットに収まるほど本体がコンパクト
- 2.外出先でも使える
- 3.電波は障害物に弱い
下記から順に、詳しく見ていきましょう。
特徴@:ポケットに収まるほど本体がコンパクト
モバイルルーターの大きな特徴は、ルーター本体が小さいことです。たとえば、W06なら「12.8×6.4×1.9cm(幅×高さ×厚さ)」しかありません。ポケットに入れた場合、ほんの数cmほど本体がはみ出るぐらいの大きさです。
ポケットに収まるほどコンパクトなので、外出するとき携帯しやすいといえます。
特徴A:外出先でも使える
モバイルルーターはバッテリー駆動なので、外へ持ち運ぶことも可能です。
しかも最近のモバイルルーターは性能も向上しているので、一度フル充電すると8時間近くは使い続けられます。スマホと同じような感覚で使えるので、仕事や旅行に持って行くこともできます。
ただし、バッテリーが空になってしまうと充電しなければ使えません。外出先でも使えるので、充電の節約以外の理由でフリーWiFiを利用する必要もないのです。
特徴B:電波は障害物に弱い
利便性に長ける反面、モバイルルーターは障害物に弱いという特徴も持っています。
そもそもWiMAXの電波は高周波数帯域を使用していることもあって、高速通信を可能にする一方で「壁や床といった障害物に弱い」といった特性があるのです。
しかも、W06やWX05、WX04といった新しい機種には受信中の機器へ電波を集中的に飛ばす「ビームフォーミング」を搭載していますが、古い機種には搭載されていません。古い機種は自宅を含む建物の中では、電波が安定しないこともあります。
ホームルーターの特徴
- 1.モバイルルーターより通信が安定している
- 2.同時に接続しても通信速度が落ちにくい
- 3.有線接続できる台数が多い
- 4.据置き型のため外出先では使えない
下記から、詳しく解説してきます。
特徴@:モバイルルーターより通信が安定している
直接コンセントから電力を供給するため、出力は強力です。据置き型は自宅での利用を想定して設計されているので、通信は安定しています。
特に最新機種の「HOME L02」には360度カバーする高感度アンテナが4本もついているので、受信速度は大きく向上しています。
自宅で利用するなら、ホームルーターのほうが性能を発揮できます。
特徴A:同時に接続しても通信速度が落ちにくい
ホームルーターは、モバイルルーターより多くの通信機器と接続することが可能です。
たとえばホームルーターで最新のHOME L02は最大40台の同時接続が可能ですが、モバイルルーターで最新のW06は16台しか接続できません。
ただし、一般的な使い方をしていれば16台でも十分なので、大人数で同時に接続するようなケースがないならあまり重視する必要はないでしょう。
特徴B:有線接続できる台数が多い
通信速度を速めるにはLANケーブルを使った有線接続が有効ですが、ホームルーターなら2台分は確保されています。
一方のモバイルルーターは有線接続しようとすると、「専用のクレードル」が必要になります。申し込み時にオプションとして選ぶ必要があるうえ、クレードルを使ってもせいぜい1台までしか使えません。
しかも、最新のモバイルルーターW06にはクレードルが用意されておらず、ほかの機種でもクレードルは購入しなければならないのです。ホームルーターなら、クレードルを購入することなくスマホ、タブレット、ゲーム機などとも有線接続できます。
特徴C:据え置き型なので外出先では使えない
ホームルーターは、自宅での利用を前提に開発されているからです。本体は大きくコンセントに接続しなければ使えないので、持ち出しは不可能ではありませんが外出先での利用には不向きです。
外でも使いたいなら、モバイルルーターを選びましょう。
モバイルルーターとホームルーター どちらを選ぶべきか?
モバイルルーター向きな人
- ルーターを携帯したい人
- 外出先でもルーターを使いたい人
- 電波の強さより利便性を重視する人
ホームルーター向きな人
- 自宅での利用が中心の人
- 壁や床といった障害物が多い家にお住まいの人
- 多くの通信機器と接続させることがある人
- 有線接続の利用が多い人
W06とホームルーターの評判
WiMAX使い始めて20ヶ月、ポケットWi-Fi無料乗り換えキャンペーンの案内が来たのでW04からW06に乗り換えることにした。
— みやちょ@YAMAHA MT-03 (@_kurohzm_) 2019年9月14日
速度UP、軽量化といいことしかなさそうだったので。
バッテリー持ちは9時間と変わらないみたい?
W06については、通信速度が速くなったり端末そのものが軽くなったりしている点が高評価です。ただし、バッテリーの性能は旧型のものと比べて大きく進化していません。
wimaxの機械をNECからファーウェイに変えただけで爆速に。電池の持ちは明日試すけどとりあえず満足。4Gモードにする必要ない。これで光解約できるわ。たぶん光回線のせいじゃなくてこれも通信機器の問題だと思うんだけど、何回も変えたのにまた違う問題でてくるしもう疲れた。
— こう (@sacrifa) 2019年9月20日
高いけどw06は神機
ルーターの機種をWXシリーズからWシリーズに変更しただけで、通信速度が改善されたという意見もありました。エリアや環境によっては、機種を変更するだけで問題が解消することもあるようです。
WiMAXのSpeed WiFi HOME L02を契約してみたら20倍ぐらい回線良くなったーーーーー!!!wwwww pic.twitter.com/sBJKj5eELJ
— どきんちゃん@農業女子(笑) (@d_dqn) 2019年9月20日
最新のホームルーターL02にすると、それまでの通信速度から目を見張るほど速くなったという意見がありました。自宅で使うには、やはりホームルーターがベストのようです。
敬老の日も我が家のWiMAX(Speed Wi-Fi HOME L02)は絶好調です!ADSLから乗り換えて4ヶ月、不安定と感じたことは一度もなく、ADSLより快適に使えています。 https://t.co/9XkRvJPxgf #WiMAX #WiFi #ポケットWiFi #置くだけWiFi #ホームルーター pic.twitter.com/GM7N7RNyYu
— ネット通 (@net_tuu) 2019年9月16日
固定回線のような工事は不要でも、光回線とはまではいかなくてもADSLよりは快適にインターネットが利用できるとのことです。
WiMAXのルーターの選び方 総括
今回の記事では、WiMAXルーターの選び方や注意点などをご紹介しました。何度も繰り返しますが、現在販売中の機種で最もおすすめなのはモバイルルーターならW06やWX05、ホームルーターならL02といった最新機種です。
ちなみにモバイルルーターですが、通信速度はW06、バッテリー性能ならWX05が優れています。通信速度を重視するならW06、基本性能を重視するならWX05を選ぶと良いでしょう。
WiMAXのルーターにはさまざまな機種があって特徴も違うので、自分の用途や目的に合わせて選ぶことが大切です。