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WiMAX 3年契約をするメリットデメリット

更新日:2019年8月27日

 

2019年3月以降は、WiMAXの主要プロバイダはほとんど3年契約になっています。以前は2年契約と3年契約から選べたのですが、3年契約を選ばざるを得ないのが現状です。

 

総務省からの指導で〇年縛りはなくす方向のはずですが、〇年縛りが本格的に規制される前に3年間囲い込んでおきたいとのキャリアの意思を感じます(笑)

 

ただ、3年契約と言っても以前よりは利用価値があるメリットが提示されていますし、ポイントとして3年契約だから必ず3年間使い切らなくてはいけないわけではありません。3年間使う必要はない理由

 

その辺りを加味した結果、私も2019年の1月から3年契約でWX05(Broad WiMAX)を再契約しました。

 

 

2年プランと比べた3年プランのメリット

 

1、ハイスピードプラスエリアモードが無料

 

WiMAXを3年契約で利用する最大のメリットは「ハイスピードプラスエリアモード」の月額オプション料が無料になることです。

ハイスピードプラスエリアモードとは?

WiMAXのルーターでau 4G LTEの電波をつかんで通信を行うモードで、WiMAX2(ハイスピードモード)よりもエリアが広く、速度も早いです。W06を利用した際に、一部地域では最大速度1.2Gbps(ベストエフォート値)です。

ハイスピードプラスエリアモードを利用する場合、2年契約であれば月々1,005円のオプション料金がかかりますが、3年契約であれば無料で使えます。

 

また、余談ですが最近はハイスピードモード(WiMAX2)の利用可能エリアが広がっておらず、最大速度の変遷を見ても、ハイスピードプラスエリアモード(au LTE)の方に力を入れて開発している印象を請けます。

 

ハイスピードプラスエリアモードの注意点

ハイスピードプラスエリアモードの注意点は、「月に7GBまでしか使えない」ことです。

 

これを超過すると月末まで速度が制限されます。ハイスピードモード(WiMAXの電波)も速度規制されてしまいますので、使いすぎには注意が必要です。詳しくは後述しています。ハイスピードプラスエリアモードの速度制限と対策

 

2、3年間利用しても言うほど高くつかない

 

詳しくは後述しますが、現在2年契約を受け付けているプロバイダは限られています。2年契約できるUQ WiMAXと、Broad WiMAXの3年契約をした際の料金を比べると以下の通りです。

 

プロバイダ名(ギガ放題) 初期費用 月額1〜2ヶ月 月額3〜12ヶ月目 月額13〜24ヶ月目 月額25〜36ヶ月目 3年間の合計金額
2年縛り(UQ WiMAX \6,800 \4,380 \4,380 \4,380 \0 \111,920
3年縛り(Broad WiMAX \3,000 \2,726 \3,411 \3,411 \4,011 \131,626


※現在UQ WiMAXの公式サイトに2年契約は載っているのですが、WEBからは3年契約か4年契約しか選択できません。

 

3年契約でも、約2万円しか料金差がありません。考えようによっては2万円で12ヶ月(1,667円/1ヶ月)利用できる計算です。

 

また、3年契約はハイスピードプラスエリアモードが36か月間無料である事を考えると3年契約の方が料金的なメリットがあります。ハイスピードプラスエリアモードの月々の利用料は約1,000円なので2年間で約24,000円浮かせることができます。

 

3、3年間使う必要はない理由

 

3年契約と聞くと、必ず3年間は使い続けなければいけないと思われがちですが実はそうではありません。WiMAXを3年契約で使っている途中に解約した場合、以下の違約金がかかります。

 

<WiMAXの解約時違約金>
  • 開通〜13ヶ月間:19,000円
  • 14ヶ月目〜25ヶ月目:14,000円
  • 26ヶ月以降:9,500円

 

3年契約で、プロバイダのキャンペーンをつけて2年間利用後に解約した場合と、UQ WiMAXで2年契約した際の2年間利用後(契約満了)の際にかかる合計料金の比較が下の表です。

 

3年契約を2年で途中解約 VS 2年契約
プロバイダ名(ギガ放題) 初期費用 月額1〜2ヶ月 月額3〜12ヶ月目 月額13〜24ヶ月目 違約金 合計金額 キャッシュバック
UQ WiMAX

(2年)

\6,800 \4,380 \4,380 \4,380 \0 \111,920 \0
Broad WiMAX

(3年)

\3,000 \2,726 \3,411 \3,411 \9,500 \92,994 \0
JPWiMAX

(3年)

\3,000 \2,800 \3,500 \4,100 \9,500 \84,100 \30,000

 

Broad WiMAXを3年契約をして、2年利用後に違約金(9,500円)を支払って解約した方が、UQ WiMAXで2年契約をするより安くつきます。もし、もう1年使うのであれば、プロバイダを変えてまたキャンペーンを適用してもらえば端末も新しくできますし、端末料金も無料です。

 

更に言うと、JPWiMAXのようなキャッシュバック型はキャッシュバックを受け取った後に解約すれば、違約金を払っても十分にお釣りがきます。特にJPWiMAXは3年目から月額が上がりますので途中解約向きです。プロバイダにとってはいちばん辛い事ですが。。JPWiMAXの評判とキャンペーンの注意点・メリットデメリット

 

以前であれば各プロバイダに2年契約でもキャンペーンを適用してくれたので、2年縛りでよかったのですが、、2年縛りがほぼ消えた現状はこの方法がいちばんコスパがいいと思います。

 

3年契約を3年以内に違約金なしで解約する裏技

現在は各プロバイダ共に3年契約を前提として、キャッシュバックや月額割引のキャンペーンを打っています。2年縛りのプランにするとキャンペーン適用外となり、ルーター端末費用がかかったり、3年契約以上にコストがかさみます。

 

ですが、WiMAXはほぼ毎年新端末がリリースされ、対応速度も速くなりますから、同じ端末を3年間使い続けるのは正直もったいないです。キャンペーン適用で申し込みたいが、3年間同じルーター端末を使いたくないと言う場合に、解約手数料の負担なしに乗り換える裏技があります。

 

Broad WiMAXの乗り換えキャンペーンを使う事です。例えばGMOとくとくBBなどのプロバイダを3年契約で申込み、キャッシュバックを受け取った段階で解約して、Broad WiMAXに乗り換えればGMOとくとくBBに支払う違約金はBroad WiMAXが負担してくれます。

 

Broad WiMAXは乗り換えキャンペーンを使っても、新しいルーター端末はキャンペーンで無料ですし、契約手数料3,000円も無料になります。私もその方法でBroad WiMAXを使っていますが、詳細は下記のページにまとめています。

 

乗り換え者を優遇するWiMAXの特徴を生かさないのは
もったいない気が・・

WiMAXを使い続けていく前提ならなるべく早いタイミングでプロバイダを乗り換え、その都度キャンペーンを適用させた方が料金的にも有利です。さらにWiMAXは毎年新しい端末が出ていて、過去数年を見てもほぼ例外なく対応速度(スペック)や使い勝手が向上してます。

 

ですので、キャンペーンなしで2年契約を選ぶよりも、解約前提で3年契約をして、キャンペーン受取後に解約金を払って乗り換えるスタイルが1つの選択肢だと思います。

 

3年契約にして新端末が出たら白ロムのルーター端末を個人で買い、SIMを差し替える手もありますが、ルーターの端末料金は当然かかりますし、他社プロバイダで無料+キャンペーン付きで手に入るルーター端末にお金を出すのはどうかなと言うのが個人的な感想です。

 

ルーター端末は2万円前後しますので、解約金の方が安いです。

 

 

3、3年契約のデメリット2つ

1、au4Gエリア利用時の速度制限がきつい

 

WiMAXのギガ放題の場合、速度制限は3日で10GB以上の利用で翌日18時〜翌々日2時までの制限に緩和されています。仮に速度制限にかかっても下りで1Mbps前後は出るため、ネットサーフィンには問題ない水準です。

 

ただし、au 4G LTEを使うとauエリア+WiMAX2エリアの合計で月間7GBの利用で月末までの速度制限が入ります。

 

この制限がきつく、スピードも最大0.128Mbpsまで下がります。私も経験していますが、ストレスを感じると言うより、画像が1枚でも入ってるページはほぼ開けず実質利用不可能です。

 

速度制限を受けないための対策

実も蓋もない話ですがハイスピードプラスエリアモード(au)を7GB使わないようにするしかありません。

 

具体的には、WiMAX2(ハイスピードモード)で接続できるところではWiMAX2を利用する事です。以前はハイスピードモード(WiMAX2)とハイスピードプラスエリアモード(au4G)の合計で7GBで制限がかかっていましたが、2019年現在はハイスピードプラスエリアモード(au4G)エリアのみで7GBに緩和されています。

 

また、W06には、ハイスピードプラスエリアモードで7GBを超えそうな場合は自動的にハイスピードモードに切り替わる機能が搭載されましたので、これから契約する方はW06を使うといいかなと思います。

 

速度制限がきついのであれば「どんなときもWiFi」

 

どんなときもWiFiは、WiMAXよりわずかに速度が落ちる代わりに、月間のギガ制限(速度制限)がありません。また、契約期間は2年間、かつWiMAXより月額料金が安いです。

 

月間のギガ制限(速度制限)を気にせずネットを使いたい方や、WiMAX(ハイスピードモード)のエリアに問題があって、ハイスピードプラスエリアモードを使っている方には「どんなときもWiFi」は相性がいいです。

 

2、3年に乗り換えた場合は利用期間がリセット

現在WiMAXを2年プランで使っている人も、WiMAX3年プランに違約金等なしの無料で乗り換える事ができます。

 

ただし、利用期間は3年プランに変更を申し込んだ翌月から3年間の縛りが再スタートします。私個人は、なるべく早いスパンで端末&プロバイダを乗り換える派ですので、これが決め手になり3年プランへの乗り換えは断念しました。

 

 

3年プランを選択するメリットが出る人

現在フラットツープラスでauエリアを使っている方


ギガ放題ではなく、フラットツープラスを選んでいる方は月間7GB以上使用しないので7GB縛りが入っても問題ない利用者が大半かと思います。

 

この層でau 4G LTEを使いたいのであれば、auエリアの利用料が1,005円×36ヶ月分安くなるため3年プランに変更する料金的メリットが大きいです。

 

au 4G LTEエリア3年無料の約36,000円と、先に書いた3年プランのデメリットを比較してどちらを取るかは個人の判断だと思いますが、

 

この層は3年プランを契約して解約金(14ヶ月目以降:14,000円、26ヶ月目以降は9,500円)を払って途中解約しても15ヶ月使えば、auエリアの利用料割引分で元が取れます。

 

さらに、他社プロバイダに乗り換えれば、キャッシュバック等のキャンペーン特典で解約料金はペイできますし、前述したBroad WiMAXの乗り換えキャンペーンを使えば解約金をBroad WiMAXが負担してくれます。

 

4年目以降は必ず乗り換えたい理由

月額料金が上がる

これはプロパイダによっても異なりますが、4年目以降の月額料金が一気に上がるプロバイダが多いです。

 

例えばSo-netでですと、1~36カ月目まで月々3,620円で利用できますが37カ月目以降は4,379円と大きく跳ね上がってしまいます。

 

したがって、WiMAXを契約する際には37カ月目以降の料金にも注目してから契約するように心がけると良いでしょう。

 

他社プロパイダのキャッシュバックを受けられる

WiMAXを契約するとキャッシュバックキャンペーンなどでお金を受け取れる場合があります。多くは「新規申し込み者」を対象に行っているものですが、その会社でWiMAXを契約していない限り、新規申し込み者扱いでキャッシュバックを受け取れるはずです。

 

例えばA社で30,000円のキャッシュバックを受け取り、3年後に解約。B社で新たにWiMAXを契約して30,000円を受け取ったとすると、合計で60,000円のキャッシュバックを受け取れた計算になります。

 

現在契約しているWiMAX回線を解約して、新たに同じ会社でWiMAXを契約してもキャッシュバックは受け取れませんので、キャッシュバックが欲しいのであれば必ず別の会社で申し込みをするようにしてください。

 

プロバイダ間で速度は変わらない

プロパイダを乗り換えたからといってWiMAXの速度が落ちるということはほぼありません。私はこの8年ほどで7つのプロバイダを使い、同時期に併用などもしてきましたが、速度の差は感じませんでした。

 

WiMAXの速度はプロバイダよりは、ルーター端末と利用しているエリア(モード)に依存します。

 

2年契約ができるプロバイダ

  • UQ WiMAX
  • BIGLOBE

ざっと調べた感じでUQ WiMAXしか2年契約を受け付けていませんでした。UQ WiMAXですら2年契約の料金ページは見づらいように設定されていたので、3年縛りに完全移行させる意図が透けて見えます。また、BIGLOBEは2年契約ですと最新端末が無料になりません。

 

どうしても2年契約でモバイルwifiの利用を考えるのであれば、わずかに速度は落ちますが、どんなときもWiFiネクストモバイルが選択肢です。

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