どんなときもWiFiとWiMAXどっちがお得?速度や料金、6つの項目を徹底比較
更新日:2020年3月3日
「どんなときもWiFi」と「WiMAX」で迷っている人も多いかと思います。私はWiMAXユーザーですが、海外に出る機会も多く、日本で使う際はWiMAXの7GBの制限が厳しいため、どんなときもWiFiが発売された際は精査しました。
⇒どんなときもWiFiを契約して、WiMAXとの2台持ちにする事にしました。端末が届きましたので、速度や本当に使い放題で制限がないのか等を試してみます。
このページでは、WiMAXユーザーの私が、どんなときもWiFiとWiMAXをさまざまな角度から比較した結果をまとめています。
このページの要点を動画でまとめました。音声だけでもわかるように作っておりますので、興味がある方はご覧ください。
どんなときもWiFiとWiMAXの比較
両者を、6つのカテゴリーで比較していきます。
- 1.通信速度
- 2.通信エリア
- 3.端末
- 4.最大接続台数
- 5.料金
- 6.海外での利用
先に結論を表にまとめると以下の感じです。
比較した項目 | どんなときもWiFi | WiMAX |
---|---|---|
通信速度 | △ | △ |
通信エリア | 〇 | - |
端末 | - | 〇 |
最大同時接続台数 | - | 〇 |
料金 | 〇 | - |
海外での利用 | 〇 | - |
※〇が勝ち、−が負け、△が引き分けです。
それではそれぞれを詳しくみていきましょう。
比較@:【通信速度】 の最大値はWiMAXの方が速いが・・
WiMAXは、2019年4月現在で下り最大867Mbps(Wi-Fi接続時)に対応しています。※東京都、埼玉県、愛知県、大阪府の一部エリアが対象
対するどんなときもWiFiはLTEで、下り最大は150Mbsしかありません。しかし、これらはあくまでもカタログ値であり、実測値はどちらも大きく下がります。大切なのは最大速度ではなく、実測値とPing値(反応速度)です。
WiMAXとどんなときもWiFi それぞれの実測値
- WiMAX W06(最新端末):ダウンロード:25.5Mbps アップロード:3.8Mbps Ping値:83.21ms
- どんなときもWiFi D1:ダウンロード:26.1Mbps アップロード:14.0Mbps Ping値:60.8ms
数値はhttps://minsoku.net/speeds/mobile_router/servicesから引用。
実測値の引用元のサイトは、スピードテストサイトなのですが、その測定数値の平均を毎日更新してくれており、サンプル数も多いため信頼度が高いです。
この数値を見ると、WiMAXよりもどんなときもWiFiの方が、アップロードが速く、Ping値も優秀です。WiMAXの実測値に関しては、エリアやどのモードを利用しているかで大きく変わるため何とも言えませんが、どんなときもWiFiの実測値は実用に十分耐えうる数値です。
WiMAXには速度制限がある
WiMAXで速度が最も出るエリア(ハイスピードプラスエリアモード)は、1ヶ月間で7GBの利用で速度制限がかかります。(制限速度:下り最大0.384Mbps)
やや速度が落ちるハイスピードモードでも、データ量が3日で10GBを超えると、翌日の18時から2日後の2時ごろまでは概ね1Mbpsに制限されてしまいます。WiMAXの速度制限を受けた場合の速度と10GBでできる事
どんなときもWiFiは、たとえ1TB使ったとしても制限がかかりません。ただし、違法ダウンロード、不正利用、大容量通信などによるネットワークの占有を行った場合や、海外で1GB/1日以上利用した場合は384Kbpsまで下がってしまいます。
私は、WiMAXのハイスピードプラスエリアモードを利用するため、どんなときもWiFiとWiMAXの併用で行くことに決めました。本来は、どんなときもWiFiのみでも良かったのですが、本当に制限がないか、速度の状況などを確認したかったため2台持ちを選びました。
比較A:【通信エリア】 どんなときもWiFiの方が広い
WiMAXのサービスエリアは都市部エリアには対応していても、山間部や離島などは対応していないこともあります。対応エリアであっても、屋内や車中、地下、トンネル内などの電波のつながりにくい場所では通信できなかったり通信速度が低下してしまったりします。
WiMAXはauエリアも利用ができますが、3年契約以外だと月額が1,005円かかる事と、月間7GB以上の利用で事実上利用不可能となる速度制限が入ります。
一方のどんなときもWi-Fiは、大手キャリア3社の回線を利用できるので広いエリアに対応しています。
ソフトバンクの4G回線は人口カバー率99%で、ドコモの基地局は山間部を含めて広い範囲で回線を受信できます。都市部ではソフトバンクの4G回線であっても、移動でドコモの回線が強い地域に行けば自動でドコモの回線に切り替わります。
よって、使用エリアの広さではどんなときもWiFiが優れています。
比較B:【端末】手間がかからないのはWiMAX
どんなときもWiFiの端末は、あくまでも「レンタル」なので解約時は返却しなくてはなりません。契約月の翌月5日までに返却できなければ、機器損害金18,000円が発生します。
一方のWiMAXは端末の「購入」が前提となるので、解約時に返却する必要がありません。ただし、端末の利用開始時だけに限れば、どんなときもWiFiの方が手間はかかりません。わずかな差ですが、「クラウドSIM」の採用によりSIMカードを挿す必要がないからです。
比較C:【最大接続台数】WiMAXの方が多い
最大接続台数の最大接続台数は、以下のとおりです。
- どんなときもWiFi(機種U2s):5台
- WiMAX(W06):16台(ほかの機種は10台が多い)
WiMAXの方が、より多くの端末と接続することができます。ただし、5台接続できれば十分ですので、ここはあまり気にしなくてもいいかな思います。
比較D:【料金】 月額・契約期間の短さなら「どんなときもWiFi」
どんなときもWiFi | Broad WiMAX | Yahoo!Wi-Fi | |
---|---|---|---|
月額料金 |
3,280円 | 2,726円 | 3,696円 |
月額料金
|
3,280円 | 3,411円 | 4,380円 |
同じような条件のサービス(ギガ放題、2年契約など)で比較すると、月額ではどんなときもWiFiが安くなっています。2年経過した時点のトータル料金は、次のとおりです。
- どんなときもWiFi:81,720円
- Broad WiMAX:83,494円
- カシモWiMAX:84,520円
どんなときもWiFiは初月の料金を含んでいないので、2年間利用時の合計金額は各社ほぼ横ばいということになります。
ただし、WiMAXは現在3年契約ですので、2年目で解約すると違約金が14,000円かかります。2年契約で解約ができるどんなときもWiFiに軍配が上がるでしょう。
比較E:【海外での利用】どんなときもWiFiが便利
どんなときもWiFiは、海外でもそのまま端末が利用できるからです。
一方のWiMAXは、日本国内限定のサービスなので海外で同等のサービスは受けられません。2019年4月執筆時点で最新機種のW06でも、「海外では利用ご利用いただけません」と記載されています。
どんなときもWiFiなら世界107ヶ国にて1台で利用でき、電源がONならいつでも使用可能です。面倒な手続きも要らないので、手軽に使うことができます。
ただし、日本のように「1ヶ月定額」ではなく「1日定額」なので利用には注意が必要です。また、1GB/日を超えると384Kbpsに制限されてしまいます。
※1日のカウントは当日午前9時から翌日午前8時59分まで
海外利用における料金は、以下のとおりです。
- アジア・オセアニア・ヨーロッパ・北米(69ヶ国):1,280円/日
- 中東・南米・アフリカ(37ヶ国):1,880円/日
海外での利便性においては、どんなときもWiFiに軍配が上がります。以上を踏まえて、次はどんなときもWiFiとWiMAXのどちらがお得なのかお話していきます。
結論:僅差で「どんなときもWiFi」が優位
比較した項目 | どんなときもWiFi | WiMAX |
---|---|---|
通信速度 | △ | △ |
通信エリア | 〇 | - |
端末 | - | 〇 |
最大同時接続台数 | - | 〇 |
料金 | 〇 | - |
海外での利用 | 〇 | - |
※〇が勝ち、−が負け、△が引き分けです。
上記の結果を踏まえると、トータルではどんなときもWiFiに軍配が上がりました。ただし、通信速度の速さや電波を掴むルーター端末の性能ではWiMAXに軍配が上がるので、使い方によってはWiMAXの方が便利に感じることもあるでしょう。
私は検討した結果、国内ではWiMAXとどんなときもWiFiの2台持ち。海外では現地のSIMを空港で買って利用しています。どんなときもWiFiだと海外での利用料が高いからです。
どんなときもWiFiを契約する際は公式サイトのキャンペーンを利用すると、通常より安く利用できます。キャンペーンは時期によって変わる可能性がありますので、詳細は公式サイトを確認してみるといいかと思います。
どんなときもWiFiに向いている人
- データ利用量を気にせず使いたい方
- 都市部以外(WiMAXの電波が弱い地域)にお住まいの方
- 海外は数日の旅行程度の方
- 海外で現地のSIMを買う事に手間を感じる方
WiMAXに向いている人
- 都市部(WiMAXのエリア内)居住でスマホは別に契約しているような方
- 海外旅行では現地のキャリア(SIM)を使う方