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ギガゴリWiFiとGMOとくとくBB WiMAXを10の視点で比較

「ギガゴリWiFi」と「GMOとくとくBB WiMAX」、同じGMOのモバイルwifiですが以下の点が気になったので調べました。

  • 同じ運営元でどんな違いがあるのか
  • どちらが自分には向いているのか

 

そこで今回は、ギガゴリWiFiとGMOとくとくBB WiMAXを10の視点から徹底的に比較します。それぞれの違いや選ぶべきポイントなどがわかるので、ぜひ参考にしてください。

 

比較内容

両者を、10のカテゴリー別に比較します。

  1. 料金
  2. 通信速度
  3. 端末
  4. 契約年数
  5. データ通信量(速度制限)
  6. 通信エリア
  7. プランの選択肢
  8. 発送の早さ
  9. 支払方法の選択肢
  10. 利用のしやすさ

 

以下が目次です。

 

比較項目 ギガゴリWiFi GMOとくとくBB WiMAX
料金 -
通信速度 -
端末 -
契約年数 -
データ通信量 -
通信エリア -
プランの選択肢 -
発送の早さ -
支払方法の選択肢
利用のしやすさ -

※「〇」が勝ち、「−」が負け、「△」が引き分け

 

下記から、カテゴリー別に詳細を見ていきましょう。

 

1. 料金の比較

全体的な料金で安いのは、ギガゴリWiFiです。

 

GMOとくとくBB WiMAX(以下GMOとくとくBB)には多額のキャッシュバックがあるものの、月額料金ではギガゴリWiFiが下回っています。

 

プラン別 月額比較

ギガゴリWiFi GMOとくとくBB
無制限プラン 1年目:3,050円 1〜2ヶ月目:3,609円
2年目以降:3,500円 3ヶ月目以降:4,263円
月間容量あり 【20GB】 【7GB】
1年目:2,350円 契約以降:3,609円
2年目以降:2,850円
【30GB】
1年目:2,650円
2年目以降:3,100円
キャッシュバック 0円 31,600円


次に、月額料金だけでなく3年間の総額も比較してみましょう。

 

無制限プランの料金総額
【無制限プラン】 ギガゴリWiFi GMOとくとくBB
1年 39,600円 21,248円
2年 81,600円 72,404円
3年 123,600円 123,560円

月間容量プランの料金総額
【月間容量プラン】 ギガゴリWiFi GMOとくとくBB
1年 20GB:31,200円 7GB:14,708円
30GB:34,800円
2年 20GB:65,400円 7GB:58,016円
30GB:72,000円
3年 20GB:99,600円 7GB:101,324円
30GB:109,200円

ギガゴリWiFi GMOとくとくBB 料金比較

 

上記の表から、このような結論が出ました。

  • 無制限プランの総額はほぼ同額
  • 月間容量プランの総額はギガゴリWiFiが安い

 

よって、トータルではギガゴリWiFiが安いといえます。

 

ただし、GMOとくとくBBは「auスマートバリューmine」を利用できるので、auのスマホユーザーならスマホ代が毎月1,000円割引されます。

 

auスマートバリュー

引用:GMOとくとくBB公式サイト

 

月間容量プランでもギガゴリWiFiの方が容量は大きく料金も安いので、料金における軍配はギガゴリWiFiに上がります。

 

2. 通信速度の比較

通信速度は、全体的にはGMOとくとくBBが速いです。

 

下り最大 下り実測値 上り最大 上り実測値
ギガゴリWiFi 150Mbps 19.56Mbps 50Mbps 9.99Mbps
GMOとくとくBB 1,237Mbps 50.23Mbps 75Mbps 5.53Mbps

理論値ではGMOとくとくBBが下り最大・上り最大ともに大きく上回っていますが、実測値においては上り平均でギガゴリWiFiを下回っています。

 

ただし、下り平均ではギガゴリWiFiの2倍以上もの速さがあります。動画やSNS、WEBの閲覧が中心であれば、GMOとくとくBBならスムーズです。

 

逆に、動画・SNSの投稿を行うことが多いなら、ギガゴリWiFiを選ぶといいでしょう。

 

下りと上りのイメージ

  • 理論値ではGMOとくとくが優れている
  • 実測値の下り平均ではGMOとくとくBBが2倍以上も早い

全体的な速度では、高速通信が可能なGMOとくとくBBに軍配が上がります。

 

3. 端末の比較

端末では、GMOとくとくBBが優れています。決め手になったのは、「端末の種類の多さ」です。

 

両者の端末をカテゴリー別に比較した結果、GMOとくとくBBに軍配が上がりました。

  • モバイル型ルーター:互角
  • ホーム型ルーター:GMOとくとくBB

下記から順番に、詳細を見ていきましょう。

 

モバイル型ルーターの比較

ギガゴリWiFiはFS030W、GMOとくとくBBはW06で比較します。

 

項目名 ここに説明文を入力

 

FS030W W06
製造元 富士ソフト Huawei
発売日 2016年12月22日 2019年1月25日
連続通信時間 約20時間 約9時間
同時接続可能台数 15台 16台
サイズ(高×幅×厚) 約74×74×17.3mm 約128×64×11.9mm
重さ 約128g 約125g

上記の表から、以下のことがいえます。

  • 端末の種類が多い:GMOとくとくBB
  • 端末が新しい:GMOとくとくBB
  • バッテリー性能が高い:ギガゴリWiFi
  • サイズがコンパクト:ギガゴリWiFi
  • 重量:互角(ほぼ同じ)
  • 同時接続台数:互角(ほぼ同じ)

 

よって、モバイル型ルーターの比較において両者は互角です。

 

ホーム型ルーターの比較

そもそもホーム型ルーターは、GMOとくとくBBにしかありません。一方のギガゴリWiFiには、モバイル型ルーターのFS030Wしかないからです。

 

以下は、GMOとくとくBBのホーム型ルーターのスペックです。

 

HOME L02
製造元 Huawei
発売日 2019年1月25日
電源 AC100〜240V/50/60Hz DC12V
同時接続可能台数 最大42台
サイズ(高×幅×厚) 約93×93×178mm
重さ 約436g


サイズは大きく重量もありますが、ホーム型ならではのメリットもあります。

GMOとくとくBBなら、上記のモバイル型に加えてホーム型を選ぶことも可能です。

 

以上の結果から、「端末」においてはGMOとくとくBBに軍配が上がります。

 

4. 契約年数

契約年数の短さでは、ギガゴリWiFiに軍配が上がります。GMOとくとくBBは、長期契約しか選べないからです。

 

両者を用途別に比較すると、以下のような結果になります。

  • 短期契約:ギガゴリWiFi
  • 長期契約:GMOとくとくBB

以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

短期で契約するなら「ギガゴリWiFi」

ギガゴリWiFiの契約期間は、1年と短いからです。

ギガゴリWiFi GMOとくとくBB
契約期間 1年間 3年間


1年で解約できるギガゴリWiFiは、「お試し」としても手軽に利用できます。一方のGMOとくとくBBは3年契約なので、1年目の解約は違約金が発生します。

 

また、短期契約をおすすめするのはデメリットもあるからです。ギガゴリWiFiは2年目になると、月額料金が増えてしまいます。

 

ギガゴリWiFi 無制限プランの月額
  • 1年目:月額3,050円
  • 2年目以降:月額3,500円

※全プランとも2年目には月額料金が上がる

 

つまり、契約の継続で利用者の負担は大きくなってしまうのです。

  • 1年を過ぎると月額料金が増える
  • 1年目に解約しても違約金がかからない

以上の理由から、短期の契約ならギガゴリWiFiがお得です。

 

長く使う予定なら「GMOとくとくBB」

一方のGMOとくとくBBは、3ヶ月目以降に月額料金が変動しないからです。

  • 1〜2ヶ月目:3,609円
  • 3ヶ月目以降:4,263円

2年目以降に月額料金が変動するわけではないので、1年目に解約するメリットもありません。

 

しかも、GMOとくとくBBには多額のキャッシュバックもあります。月額料金はギガゴリWiFiより高額ですが、キャッシュバックにより差額は相殺されます。

 

GMOとくとくBBのキャッシュバックの詳細は、以下の記事を参考にしてください。

 

GMOとくとくBBの評判 キャッシュバック受取方法と解約時の注意点

 

デメリットとしては、多額の違約金の存在があります。

ギガゴリWiFi GMOとくとくBB
1〜12ヶ月目 18,000円 24,800円
13〜24ヶ月目 8,000円 24,800円
25ヶ月目以降 8,000円 9,500円

※更新月以外での解約時の違約金

 

契約期間の3年以内に解約すると、上記の高額な違約金が発生してしまうのです。特に2年以内の解約金は高いため、せっかくキャッシュバックをもらっても違約金を払えば、手元にはほとんど残りません。

  • 2ヶ月目以降は月額料金の変動がない
  • キャッシュバックをもらえる
  • 中途解約で多額の違約金が発生する

上記の理由から、長く使うならGMOとくとくBBがお得です。

 

5. データ通信量(速度制限)の比較

速度制限にかからないのは、ギガゴリWiFiです。GMOとくとくBBは3日間10GBを超過すると低速化しますが、ギガゴリWiFiには直近の制限そのものが存在しないのです。

 

直近の制限

  • ギガゴリWiFi:なし
  • GMOとくとくBB:3日間で10GB

 

ただし、GMOとくとくBBの制限によるデメリットは大きくありません。

  • 速度制限で低速化しても1Mbps
  • 制限されるのは18:00〜2:00の混雑時間帯だけ

また、ギガゴリWiFiは月間容量のあるプランでもたくさん使えます。

 

ギガゴリWiFi GMOとくとくBB
月間容量 20GB/30GB 7GB


たとえ20GBプランでも、GMOとくとくBBの2倍以上もインターネットを楽しめます。

  • 無制限プランに直近の制限がない
  • 月間容量プランでもたくさん使える

したがって、データ通信量はギガゴリWiFiに軍配が上がります。

 

6. 通信エリア

通信エリアが広いのは、ギガゴリWiFiです。ギガゴリWiFiは、ソフトバンクのLTE回線を利用しているからです。

 

WiMAXとソフトバンクのエリア

引用:ソフトバンク公式サイト、UQ WiMAX公式サイト

 

ソフトバンクの通信エリアがWiMAXより広い理由は、基地局の数と電波の周波数帯域にあります。

 

基地局の数 周波数帯域
WiMAX 63,500局 2.4GHz/5GHz
SoftBank(4G・LTE) 126,500局 700MHz〜3.5GHz


ソフトバンクの基地局はWiMAXの2倍もあるので、通信エリアは広範囲に広がっています。また、周波数帯域も広いので「建物内でも電波が届きやすい」のです。

 

※WiMAXの高周波数帯域は直線性が高く、障害物の回り込みが苦手

 

地下鉄の駅や山間部といった電波が届きにくい場所でも、ギガゴリWiFiなら快適に利用できます。

  • 通信エリアが広い
  • 都市部や山間部でも電波が届く

以上の理由により、通信エリアではギガゴリWiFiに軍配が上がります。

 

GMOとくとくBBはLTEオプションの利用に注意が必要

※LTEオプションで通信エリアは広がりますが、7GBを超えないように注意しましょう。

 

※正式名称:ハイスピードプラスエリアモード

 

超過すると、制限がかかってしまうからです。WiMAX回線の3日10GB超過より、LTEオプションの7GB超過は制限が厳しくなります。

 

auLTEオプション WiMAX
通信速度 128Kbps 1Mbps
制限の対象 LTE回線とWiMAX回線 WiMAX回線のみ
制限される期間 超過した月 翌日18:00〜翌々日2:00のみ


詳細は、「WiMAXの速度制限を受けた場合の速度と10GBでできる事」記事内の「ギガ放題プランはau LTEの利用に注意」の項を参考にしてください。

 

LTEオプションで7GBを超過しそうなときは、なるべくWiMAX回線を使いましょう。WiMAXの電波が届きにくい場所では、フリーWiFiを活用したり電源を切ったりしておくことです。

 

7. プランの選択肢

プランの選択肢が豊富なのは、ギガゴリWiFiです。一方のGMOとくとくBBのプランは、2つしかありません。

 

ギガゴリWiFi GMOとくとくBB
プラン 50GB超プラン ギガ放題プラン
30GBプラン 7GBプラン
20GBプラン


GMOとくとくBBには7GBか無制限しかないので、たとえば「月間20GBしか使わない」という場合でも「ギガ放題プラン」を選ぶしかありません。

 

ギガゴリWiFiなら「20GBプラン」を選ぶことで、月額700円も節約できます。※50GB超プラン:月額3,050円、20GBプラン:月額2,350円

  • プランの種類が多い
  • 月間容量が多い

よって、プランの選択肢はギガゴリWiFiに軍配が上がります。

 

8. 発送の早さ

端末の発送が早いのは、GMOとくとくBBです。最短即日発送に対応しているからで、一方のギガゴリWiFiは発送に時間がかかります。

 

ギガゴリWiFi GMOとくとくBB
端末の発送 1週間前後 最短即日


GMOとくとくBBなら、土日や祝日でも即日発送してもらえます。

 

即日発送の条件

  • 平日:15:30までの申し込み
  • 土日祝:14:00まで申し込み

ギガゴリWiFiは、2020年2月3日のサービス開始直後であることが影響しているのでしょう。ただし、混雑状況が解消されると発送は早くなることが予想されます。

  • 最短即日発送に対応
  • 土日祝日でも14:00までなら即日対応

以上の理由から、発送の早さではGMOとくとくBBに軍配が上がります。

 

9. 支払方法の選択肢

支払方法は、どちらもクレジットカードにしか対応していません。ただし、現在ギガゴリWiFiの口座振替は「準備中」です。

 

ギガゴリWiFi 口座振替

引用:ギガゴリWiFi公式サイト

 

今後は、対応することになるでしょう。現段階における支払方法は、両者とも互角です。

 

10. 利用のしやすさ

利用のしやすさでは、GMOとくとくBBです。

 

理由は、2つあります。

  • 端末の返却が不要(ギガゴリWiFiの返却期間は20日間ある)
  • 最大20日間のお試し期間がある

下記から、詳細を見ていきましょう。

 

端末の返却が不要

GMOとくとくBBの端末は「買取」のため、返却は不要です。一方のギガゴリWiFiはレンタルなので、端末を返却しなければなりません。

 

しかも、端末だけではなくUSBケーブルや充電器といった付属品の返却も必要です。

  • 返送期日を過ぎても返却できていない
  • 返却した端末が破損・故障していると判断された

上記のような場合は、ギガゴリWiFiでは10,000円の弁済金が発生します。

 

ギガゴリWiFi 口座振替

引用:ギガゴリWiFi

 

ただし、返却期間は他社レンタルWiFiより長い20日間もあるので、余裕をもって返却できます。

  • 端末を返却する手間がかからない
  • 弁済金のリスクがない

「端末の返却が不要」であることが、利用しやすい理由のひとつです。

 

最大20日間のお試し期間がある

GMOとくとくBBには、20日間のお試し期間があります。利用者の都合であっても、20日以内なら違約金なしでキャンセルできます。

 

ただし、利用にはいくつか条件があります。

  • 自宅のピンポイントエリア判定が「〇」であること
  • 公式サイトから申し込むこと
  • 初めての利用であること

一方のギガゴリWiFiには、他社同様に8日以内の「初期契約解除」があるだけです。

 

※初期契約解除制度とは:クーリングオフのような制度で、契約8日以内なら違約金なしでキャンセルできる。詳細は、WiMAXのクーリングオフ(初期契約解除制度)の利用方法と注意点

 

万が一「電波が悪い」などの理由があっても、8日を過ぎるとキャンセルできません。

  • キャンセルできる期間が長い
  • 20日以内なら違約金を請求されない

「お試し期間がある」ことも、GMOとくとくBBを利用しやすい理由です。

 

結論:僅差で「ギガゴリWiFi」が優位

比較項目 ギガゴリWiFi GMOとくとくBB WiMAX
料金 -
通信速度 -
端末 -
契約年数 -
データ通信量 -
通信エリア -
プランの選択肢 -
発送の早さ -
支払方法の選択肢
利用のしやすさ -

※「〇」が勝ち、「−」が負け、「△」が引き分け

 

上記の結果から、トータルではギガゴリWiFiに軍配が上がりました。あくまでも相対的な評価であって、「絶対的」ではありません。

 

たとえば、無制限プランの3年間の総額だけを比べればGMOとくとくBBが40円安く、auスマホユーザーはさらに36,000円(1,000円割引×36ヶ月)安くなります。

 

また、自分に合ったものを選ぶことで、節約や利便性の向上につながることもあります。それぞれのメリットや向いている人については、次で詳しく解説していきます。

 

GMOとくとくBBのメリットと向いている人

  1. GMOとくとくBBのメリット
  2. GMOとくとくBBに向いている人

それぞれ順に見ていきましょう。

 

GMOとくとくBBのメリット

  • auスマホユーザーなら「スマートバリューmine」を利用できる
  • 多額のキャッシュバックを受け取れる
  • 通信速度が速い
  • 端末の種類が豊富で最新機種やホーム型もラインアップしている
  • 最短即日発送に対応している(土日祝でも可)
  • 最大20日間のお試し期間がある
  • 端末は買取なので返却が不要

 

GMOとくとくBBに向いている人

  • auのスマホやタブレットなどを契約している人
  • キャッシュバックが欲しい人
  • 通信速度の速さを重視したい人(特に下り速度)
  • 豊富な種類から最新の高性能な端末を選びたい人
  • すぐに端末を使いたい人
  • WiMAXの利用が初めての人
  • 端末の返却が面倒な人
  • 弁済金のリスクを回避したい人

 

ギガゴリWiFiのメリットと向いている人

  1. ギガゴリWiFiのメリット
  2. ギガゴリWiFiに向いている人

下記から順に、見ていきましょう。

 

ギガゴリWiFiのメリット

  • 全プランの月額料金や総額が安い
  • 契約期間が短い
  • 違約金が安い
  • 「50GB超プラン」は通信制限がない
  • 電波が入りにくい場所でも届きやすい
  • プランが多いので毎月の通信量によっては節約が可能

 

ギガゴリWiFiに向いている人

  • 予算を抑えたい人
  • 契約後に他社へ乗り換えたり解約したりする可能性が高い人
  • 解約時の負担を減らしたい人
  • 制限を気にせずにインターネットを使いたい人
  • 建物の密集地や山間部などにお住まいの人
  • 月間容量が月7GBでは少なく無制限では多い人

 

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