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WiMAXの速度に関する評判と遅い時の対策

知名度が高いWiMAXですが、これから契約したい人も多いのではないでしょうか。しかし、通信速度が遅いなら、契約するべきか迷いますよね。

 

そこで今回は、WiMAXの速度に関する評判と遅いときの対策をご紹介します。同時にWiMAXの情報がわかり、契約すべきか判断できるようになっています。

 

 

WiMAX各端末の実測値(端末ごとの平均速度)

端末名 Ping値 下り速度 上り速度
W06 94.64ms 37.31Mbps 3.64Mbps
WX05 79.97ms 24.31Mbps 3.42Mbps
HOME L02 80.36ms 43.01Mbps 5.17Mbps


3機種の中で最も通信速度が速いのは据置き型のHOME L02で、下りと上りのどちらも優れていることがわかります。応答速度を表すPing値も、3機種の中では低い数値です。

 

ポケットWiFiの端末と比べてWiMAXの速度は遅いのか

ポケットWiFiルーター(ワイモバイル)の「603HW」「502HW」と、WiMAXの「W06」を比較した表です。

 

端末名 Ping値 実測値 理論値
603HW 91.74ms 25.6Mbps 612Mbps
502HW 76.96ms 24.18Mbps 187.5Mbps
W06 94.64ms 37.31Mbps 867Mbps

※実測値と理論値は下り速度のみを掲載
※W06はWiFi接続時の最大値を掲載

 

WiMAXのほうが実測値、理論値ともに速いことがわかります。ただし、Ping値についてはWiMAXのW06が最も悪い結果となりました。

 

光回線と比べると速度は遅いのか

Ping値 実測値 理論値
NURO光 17.78ms 240.98Mbps 2,000Mbps
auひかり 27.9ms 207.47Mbps 1,000Mbps
eo光 22.86ms 190Mbps 1,000Mbps
W06 94.64ms 37.31Mbps 867Mbps
HOME L02 80.36ms 43.01Mbps 1,000Mbps

WiMAXは理論値においては光回線に近いものの、実測値やPing値では大きく及びません。

 

そもそも光回線は電磁波の影響を受けない光ファイバーケーブルを使って基地局から通信を行っているため、基地局から電波で通信を行うモバイル回線のWiMAXより安定しているのです。

 

ただし、WiMAXは固定回線ではないため外へ持ち出すことができるため、利便性では光回線を上回っています。

 

 

WiMAXの速度に関する評判

評判で多かったものは以下の内容です。

  • 1.使い放題でも速度制限がある
  • 2.WiMAXの通信速度が遅い
  • 3.意外と通信速度が速い

 

良い評判

評判1:意外と通信速度が速い

 

一般的に、WiMAXのようなモバイル回線は、固定回線よりも遅いというイメージがあります。しかし、最近ではモバイル回線の方が固定回線より速いことも、珍しくなくなってきました。次からは、WiMAXの速度が遅かったときにどのような対策を取ると良いのかをご紹介していきます。

 

良い評判A:モバイル回線なので災害に強い

 

光回線で使用する光ファイバーケーブルは、電線と同じように電柱から自宅まで引き込まれています。台風などの影響を受けることがあり、復旧には時間を要することもあるのです。

 

一方のWiMAXは、基地局から電波によって通信しているため災害の影響はあまり受けません。

 

良い評判B:制限がかかったときの通信速度が速い

 

ドコモの30GBプラン「ギガホ」の容量超過後の制限が1Mbpsになりましたが、WiMAXの制限1Mbpsのほうが速いという声がありました。

 

悪い評判

評判1:使い放題でも速度制限がある

WiMAXの速度制限に対する不満の声がありました。

 

 

WiMAXには「ギガ放題」のプランが用意されていますが、直近3日間の通信量が10GBに達すると速度制限が適用されてしまいます。翌日の18時から2時までの8時間は、通信速度が1Mbpsになります。

 

私もWiMAXを長年利用していますが、直近3日の速度制限を受けても1Mbpsは出ますので、Youtubeやネットサーフィンくらいならストレスをほぼ感じませんでした。ただし、auエリアの7GB制限を受けた場合は使い物にならなくなります。WiMAXの速度制限を受けた場合の速度と10GBでできる事

 

評判2:WiMAXの通信速度が遅い

 

 

最近ということは、「契約して最初は速かった」という風にも捉えることができます。つまり、契約して数日〜数ヶ月までは通信量が少なかったものの、途中から通信量が増えたことによって制限されている可能性があります。

 

あるいは、後述の「旧回線を使っている」ということも考えられます。

 

悪い評判B:容量上限を超えていなくても制限がかかることも…

 

10GB/3日を超えていないのに制限がかけられたうえ、制限後は1Mbpsを下回っているとの声がありました。通信障害などのトラブルも考えられますが、混雑時間帯が過ぎるのを待つしかなさそうです。

 

悪い評判C:建物内は電波が弱い

 

WiMAXは高速通信が可能ですが、「壁や床といった障害物に弱い」という特性をもっているため、建物の中では電波が入りにくいというデメリットがあります。解消法については、下記でご紹介していきます。

 

WiMAXの速度が遅かった時の対策やチェックすべじき10項目

  • 1. 通信量の上限を超えないようにする
  • 2. 古いルーターを使っていないか
  • 3. Wi-Fi接続するPCやスマホを確認する
  • 4. 各種電波の干渉を避ける
  • 5. 置き場所を変えてみる
  • 6. パラボラアンテナを自作/購入する
  • 7. ハイスピードプラスエリアモードの利用は控える
  • 8. 周波数帯域を変更する
  • 9. 通信障害なら解消されるのを待つ
  • 10. USBやLANケーブルを使って有線接続する

 

下記から、詳しく見ていきましょう。

 

1.通信量の上限を超えないようにする

WiMAXはプランによって通信量の上限が決められていますが、速度を下げないためには通信量の上限を超えないようにする必要があります。

  • UQ Flatツープラス:7GB以上の利用
  • ギガ放題:直近3日間で10GB以上の利用

※「WiMAX2+」「au 4G LTE」の通信量の合計

 

UQ Flatツープラスは、上限の7GBを超えた場合に当月末までの通信速度が128kbpsに制限されてしまい、翌月1日まで解除されません。ただし、4年契約ならauスマートバリューmineに加入している月は、7GBの通信速度制限がありません。

 

ギガ放題は、直近3日間で10GBを超えた場合に、翌日18時〜翌々日2時まで1Mbpsに制限されてしまいます。

 

ただし、UQ Flat ツープラスの4年契約とギガ放題は、LTE対応機種かつハイスピードプラスエリアモードで通信速度制限が適用されると、ハイスピードモード(WiMAX2+)も制限がかかってしまいます。当月末まで、128kbpsに制限されます。

 

これら上限を超えないように接続機器を使用することで、速度制限を防ぐことができます。

 

通信利用量はWiMAX端末から確認できる

通信利用量を確認することで、利用をセーブすることが可能です。

 

例えばW05の場合、本体のホーム画面に通信利用量が表示されています。ただし、初期設定は当月1ヶ月分の通信量で設定されているので、ホーム画面の「通信量カウンター」から変更しておく必要があります。

 

2. 古いルーターを使っていないか確認する

ずばり、古いルーターは最新のものと比べて通信速度は圧倒的に劣ります。ルーターの性能は日進月歩のため、通信速度は目まぐるしく向上しているからです。2019年4月1日現在発売されている最新機種「W06」は、下り最大1.2Gbpsまで高速化されています。

 

2016年3月発売の「W03」は最大220Mbpsであったため、3年で5倍以上も速度が向上していることがわかります。逆にいうと、古いルーターはそれだけ速度が遅いということになります。つまり、最新のルーターに変更することでWiMAXの速度を速めることができるのです。

 

3. Wi-Fi接続するパソコンやスマホのOSを確認する

OSによっては、処理能力が遅かったりWi-Fiの最大速度が制限されてしまったりすることがあるからです。例えば、Windows 7やWindows Vistaであった場合、通信速度が遅くなってしまうことがあることがわかっています。(UQ WiMAX公式サイト参照)

 

原因は、省電力機能によるものです。バッテリー電源で動作している場合に、ワイヤレスネットワークアダプターが「省電力モード」を使用するように設定されているからです。OSによっては設定の変更だけで解消できることもあるので、まずは使用しているパソコンやスマホのOSを確認して、それらに合った対処をしましょう。

 

パソコンのOSがWindows 7やWindows VistaでWiMAXの通信速度が遅いなら、以下のような対応で解消することが可能です。

 

状況に応じていずれかの方法を試してみる

Windows 7やWindows VistaでWiMAXの通信速度が遅い場合、次のいずれかの方法を試してみてください。

 

  • パソコンをAC電源に接続する
  • デフォルトの省電力電源プランを変更する

 

パソコンがAC電源に接続されることで、省電力モードから通常モードに切り替わります。ワイヤレスアダプターのバッテリー駆動が省電力モードであれば、コントロールパネルの「プラン設定の変更」から電源設定を変更することができます。

 

4. 各種電波の干渉を避ける

各種電波とは、ほかのWi-FiやBluetoothなど(電子レンジなどの家電も含む)です。Wi-Fi通信は、各種電波の干渉を受けることで、十分なパフォーマンスを発揮できないことがあるからです。

 

Wi-Fiの干渉なら例えば、WX05の場合は、本体メニューから〔情報〕⇒〔Wi-Fi情報〕⇒〔Wi-Fiチャンネル使用状況〕⇒〔CH変更〕で変更することが可能です。

 

Bluetoothの干渉なら、Wi-Fi接続している端末のBluetooth設定をオフにします。iPadやiPhoneなどは、Bluetoothをオフにすることで改善されることもあります。各種電波の影響を受けているなら、干渉しないような設定にすることで通信速度を速めることができます。

 

5. 置き場所を変えてみる

WiMAXは、置き場所によって電波の入りが良くなるケースも珍しくありません。そもそもWiMAXの電波は「まっすぐ速く進む」という特徴があり、障害物を回り込むことが苦手です。

 

自宅内なら部屋の中心というよりも、玄関や窓際といった障害物の干渉を受けにくい場所のほうが電波の入りが良くなる傾向にあります。電波の入りが悪いときは、置き場所を変えてみると良いでしょう。

 

また、ハイスピードプラスエリアモードはauの電波ですので、障害物を回り込む事が得意ですので、ハイスピードプラスエリアモードを利用するのも1つの手です。

 

6. パラボラアンテナを自作/購入する

パラボラアンテナを使用することで、通信速度が目を見張るほど改善するからです。WiMAXをさらに高速化する有効な手段として有名で、速度が2〜5倍ほど向上します。

 

仕組みを簡単に説明すると、パラボラアンテナは「放物面(パラボラ)の中心軸に対して平行に当たった電波は放射面で反射すると一点に集まる」という原理を用いています。

 

パラボラアンテナで電波を増幅するイメージ

 

WiMAXに用いる小型のものでも性能が良く、電波を効率よく送受信することができるのです。ちなみに、パラボラアンテナは購入することができますが6,000〜10,000円と安くはないので、予算をかけずに自作する方法もあります。

 

パラボラアンテナの作り方については下記から詳しく解説するので、見た目よりも機能性を重視したい人は挑戦してみてください。

 

パラボラアンテナの作成方法

まずは、材料を揃えます。

  • まな板スタンド
  • ボウル

 

上記の2点は、100円ショップでも販売されています。2点で220円もあれば揃うので、経済的負担をおさえることができます。

 

  • 1.材料を揃える
  • 2.マナ板スタンドをボウルが入る角度まで曲げる
  • 3.クレードルごとWiMAXの端末を置く

 

クレードルがない人は、せっけんスタンドで代用することもできます。(こちらも100円ショップで販売されている)

 

なお、ほかに電波を良くするには「パラボラアンテナにアルミ箔を貼る」「傘を使う」といった方法を用いることもありますが、最も手軽に自作できるのは上記の小型パラボラアンテナです。

 

7. ハイスピードプラスエリアモードの利用は控える

 

月7GBを超えると速度制限がかかってしまいますが、通常のWiMAXにも影響を与えてしまうからです。

 

具体的に説明すると、ハイスピードモード(WiMAX)は10GB/3日間ですが、使わなければ最短8時間で制限が解除されます。しかも、制限がかかっても通信速度は1Mbpsです。

 

しかし、ハイスピードモードプラスエリアモードで容量上限の7GBを超えると、超過した月は制限が続くうえに通信速度は128Kbpsまで落ちてしまいます。極端な話が、月初めにハイスピードプラスエリアモードで上限に達すると来月1日まで制限は解除されないのです。

 

ハイスピードプラスエリアモードは、電波が入りにくい箇所の利用だけに留めておいたほうが無難です。

 

8. 周波数帯域を変更する

 

WiMAXは、周波数帯域を変更することが可能だからです。そもそもWiMAXには2つの周波数帯域を使用することができるのですが、それぞれ特徴が違います。

周波数帯域 メリット デメリット
2.4GHz ・5GHzよりは障害物に強い ・家電や無線機器によく使われる周波数で電波干渉が起きやすい
5GHz ・高速通信が可能・ルーターにしか使われない周波数だから電波干渉が起きにくい ・2.4GHzよりも障害物に弱い

たとえば、公共施設内でWiMAXを使用するときは2.4GHzにして、自宅でWiMAXと同じ部屋で使用するなら5GHzといったように周波数を使い分けることで電波を安定させることが可能です。

 

通信速度が遅いときは、周波数帯域を変更するという方法もあります。

 

9. 通信障害なら解消されるのを待つ

WiMAXに通信障害が起こっている場合は、通信速度が遅くなったり繋がらなくなったりするからです。

 

何もないのに急に異変が感じられたら、WiMAX公式サイトの「通信障害情報」から確認することもできます。地域や原因などの詳しい情報も掲載されているので、まずは確認してみましょう。

 

通信障害の場合はユーザーができる対策がないので、WiMAXの復旧を待つしかありません。

 

10. USBやLANケーブルを使って有線接続する

WiMAXと通信機器のWiFi接続は、安定しないからです。

 

USBやLANケーブルを使って有線接続にすることで、通信速度を向上させることができます。仮に改善しなかったとしても、「ルーターと通信機器間の問題ではない」ことがわかり、原因が特定しやすいです。

 

WiMAXルーターを購入するとUSBケーブルが同梱されているので、通信機器側にUSB端子さえあれば接続は可能です。

 

ただし、パソコンには標準装備されていることが多いですが、スマホの充電端子に差し込む場合はLightning Ethernet Cable(iPhone)やUSB有線変換アダプター(Android)が必要です。

 

また、LANケーブルでの接続ですが、LANケーブルは付属されていないうえに使用するには別売りの「クレードル」が必要になります。

 

細かい問題はありますが、有線接続をすれば通信速度を向上させることが可能です。

 

クレードルは「スタンド型の拡張機器」のこと

クレードルの形状は、フィーチャーフォンの卓上充電スタンドに似ています。WiMAXルーターをクレードルに置くと充電されるだけでなく、クレードル本体にLANケーブルをつなげると有線接続した状態になります。

 

つまり、WiFiに対応していない古いパソコンであっても、クレードルを使って有線接続すればインターネット接続が可能なのです。ただし、購入時の付属品ではないのでWiMAX契約のタイミングで同時に申し込むかUQアクセサリーショップなどで購入する必要があります。

 

ちなみに、クレードルは各機種専用に設定されていて、価格は3,000〜4,000円ほどです。

 

WiMAXの速度に関する評価

 

今回は、WiMAXの速度に関する評判と遅いときの対策をご紹介しました。

 

  • WiMAX端末で通信量を確認して速度制限を防ぐ
  • 古いルーターは最新のものへ変更する
  • Wi-Fi接続するパソコンやスマホが原因なら、OSに合った対処法を使う
  • 各種電波の影響を受けないように設定する

 

今回ご紹介した方法が通信速度を下げていた原因と一致したなら、通信速度を速くすることができるはずです。快適なインターネット環境を保つためにも、ぜひ一度試してみてください。

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