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WiMAXのルーター WX04とW04ではどちらがオススメか徹底比較

 

WiMAXでは毎年新しいルーターが発売されています。その中でも「Speed Wi-Fi NEXT WX04」と「Speed Wi-Fi NEXT W04」のどちらにするかで悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

 

WX04の方が新しく発売された新機種となりますが、W04の方が優れている面もあります。一体どちらを選べばいいのか悩んでいる方のために、それぞれのルーターを比較して検証していきましょう。

 

基本スペックの比較

 

まずは、WX04とW04の基本性能を比べてみましょう。

 

 

WX04

W04

製造元

NEC HAUWEI

サイズ

111×62×13.3mm 53×130×14.2mm

重量

約128g 約140g

最大通信速度

下り最大440Mbps上り最大50Mbps 下り最大440Mbps上り最大30Mbps

バッテリー容量

3,200mAh 2,750mAh

連続待受時間

休止状態:約700時間リモート起動あり
ウェイティング:約50時間

休止状態:約850時間
クイックアクセスモード設定時
(ウェイティング):38時間

連続通信時間

(ハイスピードモード)
ハイパフォーマンスモード:約8.2時間
ノーマルモード:約10.5時間
エコモード:約13.8時間
(ハイスピードプラスエリアモード)
ハイパフォーマンスモード:約6.5時間
ノーマルモード:約9時間
バッテリーセーブモード:約10.5時間

(ハイスピードプラスエリアモード)
ハイパフォーマンスモード:約8時間
ノーマルモード:約10.5時間
エコモード:約13時間
ハイパフォーマンスモード:約4.3時間
ノーマルモード:約6.5時間
バッテリーセーブモード:約9.1時間

 

WX04とW04には以上のような違いがあります。大きな特徴としては、W04のメリットは速度が速いということ。WX04のメリットは、バッテリー容量も大きく、連続通信時間も長いという点でしょう。

 

これだけでは一長一短に見えてきますね。それでは、続いてそれぞれの特徴について細かく見ていきましょう。

 

 

W04の方がWX04よりも速度が速い

 

WX04の速度

 

WX04の速度は、下り最大440Mbps、上り最大50Mbpsとなっています。これは、4×4MIMOとキャリアアグリゲーションと呼ばれる2つの技術を使うことで可能になった高速通信です。また、上りの速度が最大50Mbpsであることも特徴的で、W04よりも優っている点と言えるでしょう。

 

 

W04の速度

 

W04では下り最大440Mbps、上り最大30Mbpsという速度になっています。こちらは4x4MIMO CAやUL CA及び64QAM変調方式という技術が用いられています。

 

さらに、W04の大きな特徴として、ハイスピードプラスエリアモード時には下り最大708Mbpsという高速通信が可能になります。ハイスピードプラスエリアモードは、提供エリアが限定されているものの、高速でW04を使うことができるサービスです。提供エリアは、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県の一部エリアとなっています。

 

提供エリア内にお住まいの方は、このハイスピードプラスエリアモードを使うことでWX04よりも高速で快適にインターネットを利用することができるのです。ただし、別途オプション料として月額1,005円が必要となります。

 

また、ハイスピードモード時には下り最大558Mbpsの速度となります。こちらも東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県の一部エリアが提供エリアとなっています。

 

WX04とW04のどちらの場合でも、速度の数値はシステム上の最大速度であり、機器やエリアの状況によっては440Mbps、220Mbps、110Mbpsに変化することがあります。また、通信環境や同時間帯の混雑具合によっても通信速度が下がる場合があることにも注意してください。

 

 

WX04の方がバッテリーが高性能

 

バッテリー容量はWX04の方が大きい

 

ポケットルーターを使う際に気になるのはバッテリー容量です。外へ持ち運ぶという性質上、連続して何時間使えるのかは重要なところでしょう。WX04とW04を比較すると、バッテリー容量ではWX04が3,200mAh、W04が2,750mAhとなっており、WX04の方に軍配が上がります。

 

それに伴い、連続通信時間ではハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードのいずれの場合でも、ハイパフォーマンスモード、ノーマルモード、エコモードの全てでWX04の方が長い時間使用することができます。

 

ただし、休止状態での連続待受時間だけは、W04の方が上回っています。通信時間はWX04の方が長く、待受時間はW04の方が長いという結果ですが、待受時間よりも通信時間の方が重要だと考えるならばWX04の方が優れていると言えるかもしれません。

 

 

WX04はバッテリーを自分で交換できる

 

WX04とW04では、バッテリー交換に関して大きな違いがあります。WX04のバッテリーは、電池パックを自分で取り外すことができるのです。つまり、バッテリーの交換を自分で行うことができるというわけです。

 

W04の場合、バッテリーを交換するには契約したプロパイダに本体を送るか、WiMAXに対応しているauショップに持ち込んで交換してもらう必要があります。auショップでもその場で交換してもらえるわけではなく、W04本体を数日間預けることになるそうです。

 

電子機器は長く使っているとバッテリーの持ちが悪くなっていくものです。機器本体はどこも悪くないのにバッテリーだけがすぐ切れるようになるのはよくあること。そんなときはバッテリーを交換すれば良いのですが、自分ですぐに交換できるのと、数日間預けなければならないのは大きな違いだと言えるでしょう。

 

WX04ではNEC製のバッテリーを使っていますが、W04ではファーウェイ社製のバッテリーを使用しています。WX04のバッテリーを自分で交換しようとした場合、電池パックはよほど大きな電気店でなければ売っていないかもしれませんが、Amazonなどのネット通販を利用すれば簡単に手に入れることができるでしょう。

 

WX04の電池パックを手に入れれば、後は自分で交換することができるのが大きな利点です。

 

電池の交換が容易であることのメリットは、バッテリーが弱くなってきたときの交換だけではありません。充電することができない状況下で長時間使用していて、バッテリーが切れてしまったとき、スペアのバッテリーを持っていればその場で交換することでインターネットを長く使い続けることができるのです。

 

このようにスペアのバッテリーを持つことで、WX04が負けていた休止状態の待受時間も、スペアの電池の数だけ継続していくことができるでしょう。

 

 

その他の比較

 

WX04も「au LTE」に対応

 

これまでWXシリーズでは、au LTEの電波を利用することができませんでした。au LTEに対応していれば、auのスマホで使われている電波を利用することができます。WXシリーズにはなかったこの機能が、WX04から利用できるようになったのです。

 

au LTEは人口カバー率99%以上を誇る800MHzのプラチナバンドで、日本中のほとんどの場所でインターネットを使用することができるでしょう。

 

ただし、これはあくまでWXシリーズからの進化であって、W04には元々搭載されていた機能です。WX04の利点というよりは、WX04がW04に追いついた部分と言った方が良いかもしれません。

 

また、800MHzのエリアでは速度が下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsとなります。さらに一部地域では下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbpsとなっていますのでご注意ください。

 

 

WX04のクレードルにはWウイングアンテナが搭載

 

クレードルはモバイルルーターに接続する機器で、クレードルにルーターを接続すると離れた場所にも電波が届きやすくなります。クレードル自体はWX04にもW04にもありますが、WX04にはWウイングアンテナと呼ばれるものが付いています。

 

このWウイングアンテナによって、安定して電波を送受信することができるのです。さらに、WX04のクレードルにはビームフォーミングという機能も付いていて、より快適にインターネットを利用することができるようになっています。

 

 

WX04とW04はどちらがオススメか

 

さて、ここまで「Speed Wi-Fi NEXT WX04」と「Speed Wi-Fi NEXT W04」の性能を比べてきました。WX04とW04の性能の違いをまとめると、

 

  • 速度はW04の方が速い。
  • バッテリーはWX04の方が良い。
  • クレードルはWX04の方が性能が高い

といった結果になりました。

 

私個人の結論としてどちらが良いのかというと、WX04の方をオススメします。モバイルルーターを使う際にどこへ重点を置くかということになりますが、やはりルーターの携帯性はとても重要なものだと思います。その際、バッテリーが長持ちすることと、なくなったら自分で交換可能であるという点は、大きなアドバンテージだと言えるでしょう。

 

W04の速度も魅力的ですが、これにはハイスピードプラスエリアモードの契約が必要ですし、使える場所も東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県の一部エリアに限られています。
持ち運びをするルーターであるという性質上、エリア外の都道府県に持っていくという場面も出てくるでしょう。

 

そうした場合、W04の利点はほとんどなくなってしまうことになります。もちろん、速度が速いことに越したことはないのですが、さまざまな場所で使うということが想定されるモバイルルーターなら、WX04を選んだ方が利点は大きいと言えるでしょう。

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