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ソフトバンクエアーは遅い?ソフトバンクエアーの速度と遅い時の対処法

 

ソフトバンクエアーは実際にどれくらいの速度が出るのか、遅くないかなどを検証しています。私自身が利用した際や、スピードテストサイトの数値を見る限り、ソフトバンクエアーは十分に速度が出ているようです。

 

ただ、エリアや利用している端末(Airターミナル)で速度はずいぶん変わります。ソフトバンクエアーの速度と遅い時の対処法をご紹介します。

 

新規契約やソフトバンクエアーの速度が遅いから乗り換えを検討している方の1つの参考になるのではと思います。

 

 

ソフトバンクエアーの実測値

 

クラウドソーシングのアンケート(20件)で集めたソフトバンクエアーの実測値「平均」は、下り約50Mbps、上り約5Mbpsでした。

 

一日を通しての平均のため、混雑時間帯には10Mbpsを下回ることもあります。機種によって性能も異なり、最新のAirターミナル4は最大150Mbspの通信速度も報告されています。

 

また、みんなのネット回線速度(サンプル数 20,000件以上)では下り約25Mbps、上り5Mbpsのようです。

 

ちなみに、Airターミナル各機種における通信速度の理論値は以下のとおりです。

Airターミナル4 Airターミナル3 Airターミナル2 Airターミナル1
下り最大 962Mbps 350Mbps 261Mbps 110Mbps

※2019年9月現在、Airターミナル4が最新の機種

 

Airターミナル1の混雑時間帯なら、1Mbpsほどしか出ないこともあるようです。

 

ひと括りにソフトバンクエアーといっても、機種・エリア・時間帯によって通信速度が違います。同社は、ベストエフォート方式(回線事業者が提示する最大限の速度)を採用しているからです。

 

ソフトバンクエアーのエリアによる速度の違いについては、次で詳しく解説します。

 

ソフトバンクエアーの通信速度はエリアによって違う

 

そもそもソフトバンクの電波は、人口が集中している都市部を重点的に充実させているからです。たとえ同一市区町村内であっても、通信速度が異なることがあります。

 

具体的には、都内中央区の「銀座」であっても962Mbpsのエリアもあれば、481/350Mbpsのエリアもあります。また、公式サイトに掲載されていない地域では、下り最大「175Mbps/165Mbps/112.5Mbps/110Mbps」になってしまいます。

 

詳しくは、ソフトバンクエアーの「住所別下り最大通信速度情報」を参考にしてください。

 

ソフトバンクエアーの速度に関する評判

 

 

通信速度が「遅い」といわれることもあるソフトバンクエアーですが、実測値が「150Mbps」を記録したユーザーもいます。この速度なら、インターネットを利用していてストレスを感じることはないでしょう。

 

 

住環境によっては、光回線の工事ができない場合があります。ソフトバンクエアーは、工事が必要ないので初期費用や工事費用がかからず便利です。

 

「昼間は結構速度が出ますが夜は全然つながらず、wifiの接続を切ることが多いです」

※私が取ったアンケートより

 

後述しますが、ソフトバンクエアーは夜になるとつながりにくくなることがあります。仕事や学校が終わってゆっくりしたいときにスマホやタブレットを使いたい人にとっては、ストレスに感じるかもしれません。

 

ソフトバンクエアーの速度が遅くなる理由

 

  • 1.高速回線の提供エリアが狭い
  • 2.混雑時間帯は制限がかかる
  • 3.古いAirターミナルを使っている

 

下記から、詳しくみていきましょう。

 

理由@:提供エリアが狭い

 

提供エリアは広がっているものの、他社のWiFiサービスなどと比べると高速回線で利用できるエリアは狭いです。

 

ソフトバンクエアーのエリアは、人が集中するエリアを中心に広がっています。ビジネス街や主要駅などは網羅されていても、少し離れた住宅街や郊外になるとエリア外になることもあります。

 

通信サービスの多くは基地局が近くなるにつれて電波が安定する傾向にありますが、そもそもソフトバンクエアーの基地局は少ないので、エリアは狭いのです。ソフトバンクエアーの速度が遅いのは、提供エリアが狭いことも要因のひとつです。

 

理由A:混雑時間帯は制限がかかる

 

混雑によってネットワークが高負荷となると、利用者の通信が圧迫されてしまうからです。要は、同じ時間にソフトバンクエアーを使う人が集中すると混雑が起こってしまうため、ソフトバンクが制限をかけます。

 

他社のように「1日3GB」「3日10GB」といったような基準がないため、どのタイミングで速度制限をかけたのか知ることはできません。平日は12時前後や夜間19〜0時ごろに利用者が増えるので、この時間帯に速度制限がかけられることが多いでしょう。

 

混雑する時間帯に制限がかかってしまうことも、ソフトバンクエアーの速度が遅くなる原因のひとつです。

 

理由B:古いAirターミナルを使っている

 

前述のとおり、Airターミナルの性能は新旧機種によって性能差が大きいからです。

 

そもそもWiFiルーターの分野は性能の向上が著しく、2年ほどで性能が2倍になることも珍しくありません。Airターミナル4の発売が2019年3月なのに対し、Airターミナル1は2014年12月です。

 

最新のAirターミナル4は下り最大962Mbpsですが、Airターミナル1は110Mbpsです。あくまで理論値ですが、通信速度に9倍近くの開きがあります。

 

古い機種になるほど性能が劣るため、通信速度は遅くなってしまうのです。ソフトバンクエアーの速度が遅いのは、古い機種を使っていることが原因かもしれません。

 

ソフトバンクエアーが遅い時の対処法

 

  • 1.Airターミナルを設置する場所を変える
  • 2.通信機器の規格を確認する
  • 3.中継機の購入を検討してみる

 

上記3つの対処法について、下記で詳しく説明していきます。

 

対処法@:Airターミナルを設置する場所を変える

 

ソフトバンクエアーは高周波数帯域の電波を使用しているため、壁や床といった障害物に弱い傾向にあるからです。障害物の少ない窓際や玄関は、電波が入りやすい傾向にあります。

 

ソフトバンクエアーに使用されている「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の周波数を使い分けるのも有効です。2.4GHz帯は障害物には強いのですが、電子レンジなど他の家電から発する電波と干渉しやすい特徴があります。

 

5.0GHz帯は電波干渉を受けにくい反面、障害物に弱いのです。自宅の環境によってAirターミナルの設置場所を変えたり、電波を上手く使い分けたりすると良いでしょう。

 

対処法A:通信機器の規格を確認する

 

スマホやパソコンの規格が古いと、どんなにソフトバンクエアーが速くても改善できないからです。

 

ひと括りにWiFiといっても、「無線LAN規格」は一律ではありません。いくつか種類があって、古い規格のものは通信速度が速いとはいえないのです。

 

無線LAN規格 最大下り速度 周波数帯
IEEE802.11ac 6,900Mbps 5GHz帯
IEEE802.11n 300Mbps 2.4GHz帯/5GHz帯
IEEE802.11a 54Mbps 5GHz帯
IEEE802.11g 54Mbps 2.4GHz帯
IEEE802.11b 11Mbps 2.4GHz帯


現在の主流は「IEEE802.11ac」や「IEEE802.11n」であり、この2つ以外では通信速度が極端に遅くなってしまいます。(ごく最近では「IEEE802.11ad」も登場している)

 

極端な話が、通信機器側の無線LAN規格が「IEEE802.11b」にしか対応していない古い通信機器なら、ソフトバンクエアーの通信速度がいくら速くても意味がありません。

 

使っている通信機器の無線LAN規格が古いなら、新しいものへと買い替えてみてください。

 

対処法B:中継機の購入を考えてみる

 

部屋の位置や構造により、本来の通信速度が発揮できないケースも珍しくないからです。中継機とは「WiFiルーターの電波を広げてくれる機器」のことで、電波が届きにくい場所をカバーする役割があります。

 

Airターミナルから離れた違う階のキッチンや寝室をはじめ、気密性が高い浴室やトイレなどは、電波が届きにくい傾向にあります。これらの場所でスマホやPCを使っても、WiFiの電波は安定しません。

 

中継機を使えば、Airターミナルから離れた場所で使うスマホやPCへWiFiの電波を中継してくれるので、自宅のどこに居ても快適にインターネットを楽しむことができます。場所によって通信が安定しない場合は、中継機の購入を検討してみてください。

 

ソフトバンクエアーの速度に関する個人的な評価

 

結論をいうと、ソフトバンクエアーの速度は決して遅くはありません。

 

ウェブページの閲覧や動画の視聴など、通常の使い方なら問題はないでしょう。仮に遅いとすれば、混雑する時間帯であったり古い機種を使っていたりするケースが考えられます。

 

月々のデータ通信量が膨大でないなら、ソフトバンクエアーへの契約や乗り換えを検討してみてください。

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