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WiMAXのプロバイダを乗り換えるメリットとデメリット

 

現在WiMAXには、20を超えるプロバイダがありますが、利用中のプロバイダを乗り換えるメリットやデメリットはどういったものがあるのでしょうか?今回は、乗り換えの際の注意点も含めて書いてみます。

 

 

WiMAX プロバイダ間で料金の差が出る具体例

WiMAXの料金設定の特徴

できるだけ正確に乗り換えのメリットやデメリットを知る為に、まずはWiMAXの特徴をおさらいしておきましょう。前提として、WiMAXはどのプロバイダを利用しても、「利用エリア」や「理論値の速度」はかわりません。プロバイダを選ぶ基準としては、「利用料金」や「サポート」、「キャンペーン」が大切と言えます。

 

大切な基準の1つである「利用料金」は、プロバイダ毎に違いますが、料金設定の特徴はとても似ていますので、把握しておくと便利です。代表的なプロバイダの月額例を以下の表にまとめています。

 

プロバイダ名(ギガ放題) 月額1〜2ヶ月目 月額3〜12ヶ月目 月額13〜24ヶ月目 月額25〜36ヶ月目 3年間の合計利用料
JPWiMAX 2,800円 3,500円 3,500円 4,100円 131,800円
UQWiMAX 3,696円 4,380円 4,380円 4,380円 156,312円
GMOとくとくBB 3,609円 4,263円 4,263円 4,263円 152,160円

上記の表からも分かる通り、各プロバイダ共通して1〜2ヶ月目までは一番安く、3〜36ヶ月目までは横這い、もしくはJPWiMAXの様に月額が上がるケースが一般的です。始めは加入促進の為、月額は低い設定ですが、徐々に上がる設定であるという事を覚えておくと良いでしょう。

 

WiMAXの違約金の特徴

次は、WiMAXユーザーなら避けては通れない、違約金についておさらいをしていきます。WiMAXの違約金の設定も、プロバイダによって違います。また、違約金の発生する契約期間も、それぞれのサービスによって異なりますので、注意が必要です。

 

なぜ注意が必要かというと、契約期間が終わる「更新月」のタイミング以外に解約した場合は、違約金が発生してしまうからです。少しでもお得に乗り換えや解約を行いたい場合は、しっかり覚ておいた方が良い内容です。

 

WiMAXの多くのプロバイダの違約金は、下記の表な設定になっています。

  • 1年未満解約19,000円
  • 13ヶ月〜24ヶ月以内解約14,000円
  • 更新月解約0円
  • 更新月以降解約9,500円

上記の表からも分かる通り、更新月の解約でなければ約1万円〜2万円程度の違約金を支払う必要があります。また、ほとんどは2年契約ですが、プロバイダによっては3年契約となっていたり、契約期間のカウント方法に違いがあったりする為、利用しているサービスの更新月をしっかり把握しておいた方が良いでしょう。

 

ここまでおさらいしてきた「月額利用料」と「違約金」が、乗り換えのメリット・デメリットを考える上で、大切なポイントとなります。乗り換えや解約を検討されている方は、ご利用中の「月額利用料」と「違約金」を把握した上で、この先の内容を見て頂けると、とても分かり易いはずです。

 

次に、WiMAXを乗り換えた場合のメリットを見ていきましょう。

 

WiMAXを乗り換えるメリット

月額料金を安くできる可能性がある

WiMAXの月額料金の特徴は、始めは低い月額設定ですが、徐々に料金が上がる設定でしたよね。今後、利用し続けても料金は変わらない方や、料金が上がっていく予定の方は、乗り換えをすれば、月額を抑えられる可能性も大いにあります。

 

乗り換える際は、今のプロバイダを継続した場合の利用料と、乗り換え後、更新月まで利用した場合の月額利用料を比較すると良いでしょう。

 

ポイントは始めの数カ月でけでなく、更新月までを比較することです。始めは月額安くなっていても、数カ月利用した所で、以前よりも月額利用料が上がるケースも少なくありません。慎重に確認した方が良いでしょう。

 

乗り換え先のキャッシュバック特典等が受けられる

WiMAXはそれぞれのプロバイダで、「新規加入特典」や「乗り換え特典」などのキャンペーンを行っているのも特徴です。タブレット等の現品特典の他、プロバイダによっては数万円のキャッシュバックも行っています。

 

また、プロバイダによっては乗り換えユーザー向けの「乗り換え特典」として、違約金を負担するキャッシュバックを行っている場合もあります。乗り換える際には「新規加入特典」や「乗り換え特典」の内容も確認して、できるだけ特典利用すれば、お得に乗り換えすることができるでしょう。

 

ルーター端末の機種を変更できる

WiMAXのルーターは新しい順に「W06 」「WX05」「W05」となっており、主に対応できる回線速度やバッテリーの持ち等に違いがあります。プロバイダによっては、古い端末しか扱っていない場合もあるので、現在古い端末を利用している場合は、新しい端末への変更ができる場合があります。

 

実際に飛躍的に性能が上がる訳ではないですが、アンテナの機能が良く、電波受信がスムーズであったり、バッテリーが長く持つことは、想像以上に便利さを感じられます。乗り換えの際に新しい端末機種が選べる場合は、メリットの1つとなるでしょう。

 

更新月なら違約金を避けられる

WiMAXの違約金の特徴をご説明しましたが、あらかじめ設定された更新月での解約や乗り換えの場合は、違約金が必要ありません。乗り換えキャッシュバック等がある場合は別ですが、費用負担も大きいので注意しておくべきポイントです。

 

2年や3年など、契約期間毎の更新月の設定はプロバイダによって様々。利用月のカウント方法も異なりますので、乗り換えを検討している場合は、まず更新月の確認をしてから進めると良いでしょう。続いては、WiMAXを乗り換えるデメリットを考えてみましょう。

 

WiMAXを乗り換えるデメリット

申し込み手続きが面倒

いくら月額が安くなるからと言って、新たに申し込み手続きをするのは少し面倒です。新しいプロバイダや回線の選定、解約、端末の返却手続きまで行うことを考えると、腰が重くなるのはデメリットの1つです。

 

月額料金が上がってしまう場合がある

乗り換えをする際に、キャッシュバックや加入時の月額に視点がいってしまうと、結果的に月額の高いプロバイダと契約してしまう場合もあります。

 

契約する際は、新しいプロバイダを更新月まで利用した場合を含め、長期的な試算を行う事が大切。目先のキャッシュバックの為に、違約金や必要以上の月額を支払うのは本末転倒です。十分に注意してくださいね。

 

変更先の速度やサービスが合わない可能性がある

WiMAXを利用してプロバイダを変更する場合はほとんど変わりませんが、端末が古かったり、必要なオプションがなかったり、サポートの違いがあったりと、満足感を得られない場合もあります。

 

端末やオプションは事前に調べれば問題ありませんが、サポートも意外と大切な要素。事前に口コミや評判なども参考に、乗り換え先を検討をすると良いでしょう。

 

また、現在プロバイダメールを利用している場合は、メールアドレスが利用できくなる場合もあります。プライベートならさほど問題はありませんが、仕事用のメールとして利用している場合は、思わぬ損害に繋がる可能性もあります。事前に引き続き利用できるかの確認や、アドレス変更の告知をしておくと安心です。

 

 

乗り換える際の注意点

更新月で乗り換える

WiMAXを乗り換える場合に、一番注意したいのが違約金です。乗り換え先のキャンペーンがあったとしても、更新月でなければ1万円〜2万円の違約金が発生します。乗り換え前には更新月を必ず確認して、できれば更新月に乗り換えるとスムーズでしょう。

 

先程もご説明しましたが、利用月のカウント方法や、契約期間の長さ、違約金の金額設定もそれぞれ異なります。プロバイダによっては、違約金3万円というケースもある為、更新月をしっかり把握した上で、乗り換えを進めましょう。

 

更新月でなければ、違約金と特典のバランスを見る

どうしても更新月の乗り換えができない場合は、乗り換え特典が実施されているプロバイダへの移行がお勧めです。その際の注意点は、乗り換え特典には適応条件があるものも多い為、しっかりと条件も確認することをお勧めします。

 

また、キャッシュバックがある場合は、数か月後に再度申請しないと、受け取れない場合もあるので注意が必要です。その上で、違約金をしっかりカバーできることが確認できれば、特典を利用して乗り換えるのも良いかもしれません。

 

解約前に乗り換え先を見つけておく

新しいプロバイダ契約後に、現在の回線を解約した場合は、月額が2重請求になる事もあるので注意が必要です。乗り換えを検討している場合は、現在のプロバイダの解約のタイミングに合わせて、新しいプロバイダを利用開始するのがベターです。解約の前に、新しいプロバイダをしっかりと決めておく事をお勧めします。

 

PCやスマホの再設定が必要

新しいプロバイダへ乗り換えた後は、もちろん再度PCやスマホの設定が必要になります。マニュアルに沿って進めるだけですので、難しい設定ではありませんが、詳しくない方には負担となる場合もあるでしょう。

 

まとめ

WiMAXはプロバイダも増え、サービス環境も整えられて、かなり利用しやすくなってきました。しかし、料金設定はどんどん高くなる設定が一般的ですので、タイミングが合えば、乗り換える方法も良いかもしれません。

 

新たなプロバイダに乗り換える際は、更新月や月額料金、キャンペーンなどの確認も大切です。今回ご紹介した注意点も参考に、お得に乗り換えを進めて下さいね。

 

 

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