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旧WiMAX(ノーリミットモード)停波の情報と影響

2018年9月3日WiMAXを運営する「UQコミュニケーションズ」から「旧WiMAXのサービス提供終了」というリリースがなされました。

 

「WiMAXが終了!?」と焦った人もいたかもしれませんが、具体的な内容としては旧回線の「旧WiMAX」の提供を終了し、現在メインで使われている「WiMAX2+(ハイスピードモード、ハイスピードプラスエリアモード)」は問題なく利用できますので、心配する必要はありません。

 

ただ、旧WiMAXが停波となる以上、ユーザーに影響があるのは間違いありません。これまで旧WiMAXの電波を使っていた人は使えなくなってしまうわけで必要な対応をとる必要があります。

 

今回は「旧WiMAXの停波」についての詳しい解説や使えなくなる端末、機種変更やプラン変更についてまとめていきます。また、このページではノーリミットモードの事を旧WiMAXと呼びます。

 

旧WiMAX サービス終了の影響

2018年9月3日にUQコミュニケーションズから発表された「旧WiMAX停波」に関するリリース。これによると2020年3月31日での旧WiMAXサービスの終了、そして、2018年9月30日から旧WiMAXサービスへの新規加入の申込み受付の終了が記載されています。

 

「旧WiMAXサービス提供終了に伴うWiMAX2+機器への機種変更のお願い」
https://www.uqwimax.jp/annai/news_release/201809031.html

 

ただ、WiMAX=Wi-Fiぐらいの認識しかないと、このニュースを見てもピンとこないかもしれません。まずは、「旧WiMAXの停波」について全体的な理解を深めていきましょう。

 

@旧WiMAXとWiMAX2+の違い

「WiMAX」というのはそもそも「無線通信技術規格」の名称です。私たちが普段使用しているモバイルWi-Fiなどのサービスの1つであり、WiMAXという規格によって電波が提供されています。

 

そして、WiMAXには「旧WiMAX」と「WiMAX2+」という2種類の電波が提供されています。

 

これらのざっくりとした違いとしては

  • 旧WiMAX:初代
  • WiMAX2+:2代目

と理解すれば十分です。2009年からサービスが開始された旧WiMAXに対して、新しく登場し現在主流となっているWiMAX2+という関係性です。当然ながら、新しいWiMAX2+の方がより通信速度や安定感に優れています。

 

つまり、「旧WiMAX停波」というのは、古いサービスの提供を終了し、「WiMAX2+」の提供を主流にしていくという内容になります。では、旧WiMAXのサービス提供が終了することでどのような影響があるのか見ていきましょう。

 

A旧WiMAXの終了でノーリミットモードが使えなくなる

WiMAX2+には速度制限がかかることがありますよね。「1ヶ月で7GB以上使う」や「直近3日間で1GB以上使う」などの条件に引っかかると通信速度が遅くなるというものですが、旧WiMAXにはこういった速度制限のない「ノーリミットモード」というサービスがありました。

 

速度制限がかからないので旧WiMAXを使っていればいつでも変わらない速度でネットが利用でき便利に見えるのですが、実際のところは旧WiMAX自体の通信速度がWiMAX2+と比べて低速であるため、現状あまり意味があるサービスとはいえなくなっています。

 

こういったノーリミットモードも旧WiMAXの停波によって利用できなくなってしまうので覚えておきましょう。

 

BWiMAX2+の速度が上がる可能性が高い

旧WiMAXの停波についてネガティヴな印象と持ったかもしれませんが、WiMAX2+を使っている人にとってはメリットのある変化でもあります。

 

現行では、「旧WiMAX:10MHz」と「WiMAX2+:40Mhz」とそれぞれの周波数帯域が設定されていますが、旧WiMAXが停波することで、旧WiMAXが使ったいた10MHzをWiMAX2+が使えるようになり周波数帯域が50MHzに拡がります。

 

これによって今後WiMAX2+で利用できる帯域が広がるため、WiMAX2+の速度が速くなったり安定する可能性が高いです。旧WiMAXの停波は、新サービスに一本化することで、より利用者に快適なサービスを提供することを目的にしています。

 

さらに言うと、旧WiMAX(ノーリミットモード)はアップロード最速で13.3Mbpsまで絞られている状況でした。対するWiMAX2+エリアの最速は1200Mbps(実測値で20〜50Mbps)程度出ています。

 

Cサービス終了で契約解除料は発生する?

現在旧WiMAXを利用するプランに加入している人は2020年3月31日のサービス終了に合わせて契約が解除されることになります。WiMAXでは契約期間満了日や契約更新月以外での契約解除には「契約解除料」が発生します。

 

ただ、旧WiMAXの停波による契約解除については「契約解除料は発生しない」という取り決めになっています。サービス終了前の解約に関しては契約解除料が発生する可能性がありますが、停波によって自動的に契約が解除される場合には発生しないので安心しましょう。

 

D旧WiMAX→WiMAX2+で契約プランはどう変わる?

旧WiMAXからWiMAX2+に機種変更する際には、端末だけではなく契約プランも変更することになります。WiMAX2+の基本的な契約プランはどこのプロバイダでも共通した内容になっています。

  • 7GBプラン:月間7GBまで
  • ギガ放題:(使い放題)

契約プランとしてはこの2通りでプロバイダによって契約期間「2年」または「3年」などと設定されています。これらのプランではWiMAX2+だけではなく「LTEオプション」も無料で使えたりするので、より便利に快適になりおすすめです。

 

旧WiMAXの停波までにWiMAX2+対応端末への機種変更が必要!

WiMAXでラインナップされている端末には対応している電波が決められています。例えば、最新端末の「W06」は「WiMAX2+」「au 4G LTE」の2つのネットワークに対応しています。

 

このように端末によって対応している電波が異なるため、旧WiMAXにしか対応していない場合、サービス終了に伴い機種変更が必要となります。では、どの端末が使えなくなるのか、どの端末に機種変更すればいいのかを見ていきましょう。

 

@旧WiMAX停波で使えなくなる端末

旧WiMAXのサービス終了で使えなくなる端末(モバイルルーター)は以下のようになっています。

 

  • WMX-GWMR(アイ・オー・データ機器)
  • AZ01MR(アルチザネットワークス)
  • Aterm WM3300R(NECプラットフォームズ)
  • Aterm WM3500R(NECプラットフォームズ)
  • Aterm WM3600R(NECプラットフォームズ)
  • Aterm WM3800R(NECプラットフォームズ)
  • URoad-5000(シンセイコーポレーション)
  • URoad-7000(シンセイコーポレーション)
  • URoad-8000(シンセイコーポレーション)
  • URoad-9000(シンセイコーポレーション)
  • URoad-SS10(シンセイコーポレーション)
  • URoad-Aero(シンセイコーポレーション)
  • egg(ソフトアンドハード)
  • Mobile Cube(ネットワークコンサルティング)
  • Mobile Slim(ネットワークコンサルティング)

https://www.uqwimax.jp/annai/news_release/images/停波モバイルルーター.png より引用

 

上記の端末を利用している人はWiMAX2+対応端末への機種変更をしなければなりません。

 

また、WX01(NECプラットフォームズ)やWX02(NECプラットフォームズ)といった「旧WiMAX」「WiMAX2+」の両方に対応している端末については機種変更の必要はありません。旧WiMAXは使えなくなりますが、WiMAX2+は変わらず使い続けられます。

 

A旧WiMAXで一部のエリア(ノーリミットモード)が使えなくなる機種

また、旧WiMAXで利用できる「ノーリミットモード」搭載で「WiMAX+2」にも対応している機種についてもそのまま使い続けることができますが「ノーリミットモード」は使えなくなります。

 

  • HWD14(HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD)
  • HWD15(HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD)
  • NAD11(NECプラットフォームズ)
  • URoad-Home2+(シンセイコーポレーション)

※ https://www.uqwimax.jp/annai/news_release/images/停波2%2Bノーリミット.png より引用

 

BWiMAX2+に対応している端末

2020年3月31日までにWiMAX2+対応端末への機種変更が必要となります。基本的にWiMAXのプロバイダで提供されている端末は最新型の機種ばかりなので、当然WiMAX2+に対応しており、あまり気にする必要はありません。

 

ただ、中古の端末を購入する人やSIMカードだけ契約するといった人はWiMAX2+に対応しているかを確認しなければなりません。WiMAX2+に対応している代表的な機種は以下のようになっています。

 

  • Speed Wi-Fi NEXT W01
  • Speed Wi-Fi NEXT WX01
  • Speed Wi-Fi NEXT WX02
  • Speed Wi-Fi NEXT W02
  • Speed Wi-Fi NEXT W03
  • Speed Wi-Fi NEXT WX03
  • Speed Wi-Fi NEXT W04
  • Speed Wi-Fi NEXT WX04
  • Speed Wi-Fi NEXT W05
  • Speed Wi-Fi NEXT WX05(最新機種)
  • Speed Wi-Fi NEXT W06(最新機種)

 

C機種変更無料キャンペーンを上手に活用しよう

UQコミュニーケーションズでは、旧WiMAXを利用中の人がWiMAX2+対応端末へ機種変更する際の「契約解除料」「機種代金」を全て0円にするキャンペーンを実施しています。

 

さらに月額料金も最大2年間の割引が適用されるので大きな負担なく機種変更が可能です。旧WiMAXを使っている人は無料で最新機種のW06やWX05に機種変更するチャンスなので忘れずにやっておきましょう。

 

「WiMAX2+へおトクに機種変更」
https://www.uqwimax.jp/wimax/support/change/single/

 

機種変更だけではなくプロバイダ乗り換えも視野に入れよう

旧WiMAXの停波に伴いWiMAX2+対応端末に切り替える必要性が生じる人もいると思いますが、同じプロバイダ内での機種変更だけではなく、プロバイダを変える乗り換えも検討してみましょう。

 

@違約金負担+端末代金無料のプロバイダがおすすめ

WiMAXのプロバイダによっては他社のWiMAXプロバイダからの乗り換えに対して発生した契約解除料を負担してくれるプロバイダがあります。

 

代表的なのが「Broad WiMAX」です。

 

こちらでは他社からの乗り換え時に発生した契約解除料の負担に加えて、加入に要する端末代金などの初期費用18,857円が全て割引となるので、最新端末が無料で手に入ります。

 

このようにプロバイダの乗り換えに対して積極的なキャンペーンを打ち出しているところもあるのでWiMAX2+への切り替えに合わせて検討してみてください。

 

まとめ:同じ端末を長期間使っている人はWiMAX2+対応機種か確認

おそらく旧WiMAXに対応している端末を使っている人は長期間に渡って同じ機種を使い続けている人が当てはまるでしょう。

 

2020年3月31日に旧WiMAXの提供が終了するまでにWiMAX2+への切り替えを行なっておかなければなりません。対応している機種やプランなどをしっかり確認し、よりお得な方法でWiMAX2+への移行をしてください。

 

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