WiMAXで固定電話は使えるのか?
現在契約している固定電話を、WiMAXで利用できないか考えていませんか?仮に利用できたとしても、初期工事や利用料は高くないのか気になりますよね。
そこで今回は、WiMAXで固定電話を使うための条件や方法、月額料金などをご紹介していきます。WiMAXの固定電話は、どれを利用すればお得になるのかわかるようになっています。
WiMAX契約時についてくる電話番号は使えない
WiMAX契約時についてくる電話番号は、管理するためだけのものだからです。「UIMカード」と呼ばれるSIMカードのような専用のICカードに、「070」からはじまる11桁の電話番号のようなものが記載されています。
この番号に電話をかけてみても、「おかけになった番号は、お客様のご指定により、音声によるご利用はできません。恐れ入りますが、番号をお確かめになっておかけ直しください。」とアナウンスされるだけです。
ただし、プロバイダによっては電話番号が発行されないこともあります。(Broad Wimaxなど)
つまり、契約時にもらえる電話番号があっても、音声通話は一切できないのです。
「固定電話」にこだわらないなら通話アプリが手軽で安い
スマホを持っていて固定電話にこだわらないなら、LINEやSkypeといったアプリが便利です。これらは月額料金もかからないうえに、多くの人が利用しているからです。
一方で、固定電話は一定の通話品質が保たれているのに対し、通話アプリは電波の状況によって通話が不安定になることがあります。また、相手が同じアプリをもっている必要があるので、場合によっては利用できないこともあります。
これまでの内容を踏まえて、WiMAXで固定電話を使うための条件をご紹介していきます。
WiMAXインターネット回線で固定電話を利用するための条件と方法
固定電話を利用するための条件は、以下のとおりです。
- 1.アナログ回線を使っていること
- 2.IP電話を使っていること(050からはじまる)
では、上記のケース別に固定電話を使うための方法をみていきましょう。
方法1:アナログ回線でWiMAXの固定電話を使う方法
一口に「アナログ回線」といっても、3通りの条件に分かれます。
- 元々アナログ回線を使用していた
- アナログ回線を契約していない
- デジタル回線からアナログ回線へ戻す
下記から、条件ごとに方法を解説していきます。
方法1-1:以前からアナログ回線を使用
特に何もする必要はありません。電話機を接続するだけで、固定電話として利用できるからです。ただし、アナログ回線を使用していた過去があるだけで契約が継続されていないなら、再び契約する必要があります。
方法1-2:アナログ回線を契約していない
そもそもアナログ回線がなかったりアナログ回線を契約していなかったりする場合は、アナログ回線を契約する必要があります。工事が必要になるので、初期費用が発生します。
方法1-3:デジタル回線からアナログ回線へ戻す
すでにデジタル回線を契約している場合、2通りの方法で固定電話を利用することができます。
- デジタル回線をそのまま固定電話として利用
- アナログ回線に戻したあとに固定電話として利用
後者は、「アナログ戻し」とも呼ばれる方法によってアナログ回線に戻すことができます。アナログ戻しとは、デジタル回線(IP電話、ひかり電話、ISDN回線など)の電話番号を他社への乗り換え後も利用するために、いったんアナログ回線に戻すことです。
主にデジタル回線から番号をそのまま移行できないときに用いられる方法で、いったんアナログ回線に戻すことで番号の移行を可能にします。簡単にいうと、アナログ回線に戻すメリットは「固定電話の番号が変わらない」ことです。
以上の方法を使えば、デジタル回線でも固定電話として利用できます。
方法2:IP電話をWiMAXの固定電話として利用する
一口にIP電話といっても、以下のようなサービスがあります。
- 050Plus
- SMARTalk
- CITVPlus
これらと先述のアプリの違いは、相手が同じアプリをもっていなくても利用できる点です。上記の3つは特徴が大きく異なるので、下記で具体的に解説していきます。
050Plus
NTTコミュニケーションが提供しているIP電話サービスです。スマホに専用のアプリをダウンロードして、スマホを固定電話のように扱います。
大きな特徴は、一般的な固定電話よりも通話料が安いことです。(相手が携帯電話なら1分16.8円、固定電話なら3分8.4円)同じ050の電話番号なら、相手への通話が無料です。
ただし、050Plusの利用には月額324円の基本料金が必要です。普段、通話の時間や回数が多い人には050Plusがぴったりです。
SMARTalk
050Plusと同様にこちらも通話アプリですが、特徴は大きく異なります。
月額の基本料は必要なく、留守番電話や着信転送などの機能も無料です。また、通話料は30秒8円なので050Plusより安くはないものの、格安SIMや大手キャリアの通話料よりかは安くなっています。
特筆すべきは、SMARTalkの国際電話料金です。国内での通話料(8円/30秒)がそのまま海外でも適用されるため、非常に安く国際電話を利用することができるのです。
国際電話が多い人には、SMARTalkがおすすめです。
CITVPlus
こちらも上記2つ同様に通話アプリですが、大きな違いは電話番号にあります。050PlusやSMARTalkは電話番号が「050」から始まりますが、CITVPlusは03や06といった市外局番を取得することが可能です。
利便性が高い反面、以下のようなデメリットもあります。
- 初期費用(5,000円)や月額基本料(980円)が高い
- 緊急ダイヤルに発信できない
- 以前の電話番号は引き継げない
市外局番をもった固定電話を手軽に使いたい人には、CITVPlusが便利です。最後に、アナログ回線の新規利用時の費用や月額料金をご紹介します。
アナログ回線の新規契約時の費用と月額料金
NTTのアナログ回線を新規契約するときの初期費用や月額料金は、以下のとおりです。
- 初期費用:2,000〜13,000円程度
- 月額料金:1,500〜2,000円程度
※地域や契約内容によって異なる
アナログ回線はコストがかかるので、IP電話を使って安く済ませるのも良いでしょう。
まとめ
WiMAXで固定電話を使うための条件や方法、月額料金などをご紹介しました。場合によってはスマホだけではなく固定電話が必要なこともあるかと思いますが、できるだけ費用をおさえる方法を選んだ方が節約につながります。
「自宅や会社に必ず置く必要がなく、固定電話への通話が少ないならSMARTalkを利用する」といったように、自分にあったものを選ぶことが重要です。