Fast-Fi(ファストファイ)の料金と評判 利用するメリット・デメリット
格安でレンタルできる海外WiFiのひとつにFast-Fiがありますが、気になっている人も多いのではないでしょうか。しかし、認知度はまだ低いので情報は少ないのが現状ですよね。
そこで今回の記事では、Fast-Fiの料金と評判、利用するメリットとデメリットをご紹介します。安心して利用できるのかわかるので、ぜひ最後までご覧ください。
Fast-Fiの料金プランと速度
渡航先:アメリカ本土
プラン名 | 容量 | レンタル料金(1日) |
---|---|---|
ライト | 350MB | 690円 |
スタンダード | 500MB | 980円 |
プラチナ | 1GB | 1,580円 |
通信速度
- 下り42〜150Mbps
- 上り11〜50Mbps
※回線(3G、4G)によって異なる
Fast-Fi端末の特徴
GlocalMe G3の特徴
- 5350mAhの大容量バッテリー(15時間連続稼働)
- モバイルバッテリーとしても使える(iPhone約3台分の充電が可能)
- デュアルSIMスロット搭載でSIMカード2枚まで利用可能
- 翻訳アプリ内蔵
GlocalMe G3のスペック
機種名 | GlocalMe G3 |
---|---|
製造元 | uCloudlink |
外形寸法 | 112.6×65×19mm |
重量 | 約240g |
通信速度(下り) | 4G:150Mbps3G:42Mbps |
通信速度(上り) | 4G:50Mbps3G:11Mbps |
連続稼働時間 | 15時間 |
通信方式 | IEEE802.11b/g/n |
Fast-Fiの良い評判
丸1日持ってくれたので、ホテルに戻って充電すればOKでした。
引用:価格.com(2019年9月29日投稿分より)
Fast-Fiで使われるGlocalMe G3は大容量バッテリー搭載のため、長時間の利用にも耐えられます。他社のWiFiは、モバイルバッテリーをレンタルしたり電源を切りながら使ったりするなどの工夫が必要です。
電源を入れた画面にパスワードがでるので、それをスマホやPCのwifiパスワードに入れるだけ。カンタンでした。
引用:価格.com(2019年9月26日投稿分より)
GlocalMe G3との接続方法は簡単なので、色んな通信機器とも手軽に接続できます。
Fast-Fiの悪い評判
FAST-Fi
— いね?? (@JJ67940932) 2019年7月17日
全然繋がらず全く使えない。
酷いWi-Fiです。#FastFi #海外 #海外wifi#レンタルwifi#wifi #旅行 #出張
「Fast-Fiはまったく繋がらなかった」という意見もありました。他社の海外WiFiと比べて利用できるエリアが狭い傾向にあるので、使用したエリアが繋がりにくかったのかもしれません。
返却用に入っていたレターパックはライトであり、厚さは3センチまで。端末の収納ケースが3.5センチあるので無理やり入れて投函したら、翌日郵便局から返還された。
引用:価格.com(2019年6月18日投稿分より)
「返却用のレターパックが収納ケースより小さかった」という声もありました。配送や送料の都合などがあるのかもしれませんが、何らかの改善を期待するしかないようです。
Fast-Fiを利用するメリット
- 1.4G回線だから速い
- 2.無料で翻訳アプリを利用できる(23ヶ国語に対応)
- 3.日本国内でもWiFiが使える
- 4.レンタル料金が安い
- 5.お得なキャンペーンがある
- 6.かけホーダイのオプションも用意されている(2つのプラン)
- 7.自前のSIMカードを挿せる
- 8.エリア内の国をまたいでも追加料金がかからない
下記から、詳しく説明していきます。
メリット@:4G回線だから速い
他社の海外WiFiは3G回線と4G回線の契約が別で料金も4Gが高くなる傾向にありますが、Fast-Fiのプランは4G回線だけです。
Fast-Fi | イモトのWiFi | グローバルWiFi | ワイホー | |
---|---|---|---|---|
回線 | 4Gのみ | 3G/4G | 3G/4G | 3G/4G |
3G/4Gの料金 | - | 別 | 別 | 同じ |
4G回線は3G回線の5倍以上も速いので、動画やSNSをスムーズに閲覧することができます。しかも、クラウドSIMを採用したルーターなので、国境を超えても自動で現地の通信へと切り替わるのです。
通信速度が速いことが、Fast-Fiのメリットです。
メリットA:無料で翻訳アプリを利用できる
Fast-Fiは容量500MB以上のプランなら、ルーターに翻訳機能が搭載されています。対応言語は23ヶ国語で、オプション料金は必要ありません。
対応言語:中国語、?体字、広東語、英語、韓国語、日本語、アラビア語、デンマーク語、オランダ語、フランス語 ドイツ語、イタリア語、ポーランド語、ロシア語、スペイン語、ギリシャ語、タイ語、ポルトガル語 フィンランド語、チェコ語、ルーマニア語、スウェーデン語、ハンガリー語
引用:Fast-Fi公式サイト
海外旅行へ行くときは外国語がわからないと困ってしまいますが、Fast-Fiの端末はデバイスを通じてコミュニケーションが取れるので、言語を習得する必要はありません。無料で翻訳アプリが利用できることも、Fast-Fiのメリットです。
メリットB:日本国内でもWiFiが使える
海外WiFiは海外でしか使えない場合がほとんどですが、クラウドSIM搭載のFast-Fi端末なら国内でもWiFiが使えます。
クラウドSIMとはSIMカード不要で海外でも現地のキャリアに自動で切り替わる技術をもつ次世代型の通信技術。
日本を例にすると、au、ソフトバンク、ドコモの中からその場所に合った電波を自動で拾います。自動ですのでこちらは何もしなくても大丈夫です。デメリットとしては、弱い電波を掴んでしまってもこちらで切り替えができない事でしょうか。
期間で契約しているため、渡航前や渡航後など日本にいるときでもWiFiを使うことが可能です。日本国内で使ったからといって追加料金を請求されることもないので、渡航前に接続確認もできます。
日本国内でも追加料金無料で利用できることが、Fast-Fiのメリットです。
メリットC:レンタル料金が安い
Fast-Fiなら、他社の海外WiFiの半分ぐらいの料金で利用できます。他社の3G回線プランと比較しても、4G回線であるFast-Fiのほうが安いことがわかります。
渡航先:台湾
Fast-Fi | イモトのWiFi | グローバルWiFi | ワイホー | |
---|---|---|---|---|
3G(500MB) | - | 680円 | 970円 | - |
4G(500MB) | 580円 | 1,080円 | 1,170円 | 890円 |
※グローバルWiFiは600MB
予算を減らした分、オプションを充実させたりレンタル日数を増やしたりすることが可能です。レンタル料金が安いことも、Fast-Fiのメリットといえます。
メリットD:お得なキャンペーンがある
Fast-Fiは、定期的にキャンペーンを実施しています。
2019年10月現在は、商品合計3,000円以上で返却パックが半額になる「ウィンターキャンペーン」が実施されているほか、350MBと500MBプランが割引価格で利用できます。以下は、割引が適用された場合のレンタル料金の一例です。
容量 | 割引前 | 割引後 |
---|---|---|
350MB | 690円/日 | 510円/日 |
500MB | 980円/日 | 750円/日 |
もともと安いレンタル料金がキャンペーンによってさらにお得になることも、Fast-Fiのメリットといえます。
メリットE:かけホーダイのオプションも用意されている
1日170円で、海外用WiFiが電話になるオプションを加えることができます。かけホーダイオプションの特徴は、以下のとおりです。
- 海外から日本の一般電話/携帯電話との通話が無料
- 日本から海外のFast-Fiへの通話は日本国内の通話料が適用
- Fast-Fi同士なら海外・国内の利用ができる
日本国内の通話料は、一般電話で約9円/3分、携帯電話で約18円/1分です。なお、Fast-Fiから海外の電話番号/携帯電話にはかけることができません。(Fast-Fi同士なら可能)
通話はIP電話のため、契約の容量から約16MB/1時間のパケット通信量が使用されます。
かけホーダイオプションに加入しておくと、海外に出張へ行くような場合でも通話料を気にせず日本にいる家族や友人と電話を楽しむことができます。かけホーダイのオプションが用意されていることも、Fast-Fiのメリットです。
メリットF:自前のSIMカードを挿せる
Fast-Fiの端末「GlocalMe G3」はデュアルSIMスロット搭載のため、自前のSIMカードを挿せます。容量を使い切ってしまった場合に、現地の安いSIMカードを購入してスロットに差し込んで使用することもできるのです。
あるいは、Fast-Fiで対応していない国のSIMカードを用意しておいて、その国へ渡航したときにSIMカードを差し替えることもできます。自前のSIMカードが挿せることも、Fast-Fiのメリットです。
メリットG:エリア内の国をまたいでも追加料金がかからない
Fast-Fiは周遊プランなので、エリア内なら国をまたいでも料金がかかりません。
他社の海外WiFiなら、国をまたぐときは「2ヵ国以上のプラン」や「周遊プラン」を選択する必要があり、1ヵ国だけの料金より高額になります。韓国から台湾へ渡ったときの各社のレンタル料金です。
Fast-Fi | イモトのWiFi | グローバルWiFi | ワイホー | |
---|---|---|---|---|
韓国のみ | 680円 | 680円 | 970円 | 1,050円 |
台湾のみ | 680円 | 1,080円 | 1,170円 | 890円 |
周遊プラン | 680円 | 1,580円 | 1,580円 | 1,280円 |
※4Gの500MBプラン(グローバルWiFiは600MB)
Fast-Fiなら他社の海外WiFiで最も安いイモトのWiFiの韓国の料金で、さまざまなアジアの国々を巡ることができます。エリア内の国をまたいで追加料金がかからないことも、Fast-Fiのメリットです。
Fast-Fiを利用するデメリット
- 1.受渡できる空港の数が少ない
- 2.支払方法が少ない
- 3.Fast-Fiを使える国が少ない
- 4.無制限プランの対象国が少ない
下記から、詳しく見ていきましょう。
デメリット@:受渡できる空港の数が少ない
Fast-Fiは、空港で受け取れるサービスを開始したばかりです。そのため、他社の海外WiFiと比べて受渡できる空港の数が多くありません。
Fast-Fi | イモトのWiFi | グローバルWiFi | ワイホー | |
---|---|---|---|---|
受渡可能な空港 | 3空港 | 6空港 | 18空港 | 7空港 |
グローバルWiFiどころかイモトのWiFiやワイホーと比べても、半分しか対応できる空港がないのです。
ただし、他社の空港は手数料として500円が必要ですが、Fast-Fiは手数料がかかりません。また、受渡に対応した空港も今後は増えていくものと予想されます。受渡できる空港の数が少ないことが、Fast-Fiのデメリットです。
デメリットA:支払方法が少ない
Fast-Fiの支払いは、クレジットカードにしか対応していません。他社の海外WiFiなら、ほかの便利な支払いにも対応しています。
ジャパエモ | イモトのWiFi | グローバルWiFi | ワイホー | |
---|---|---|---|---|
クレジットカード | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
NP後払い | × | 〇 | 〇 | 〇 |
その他 | × | Amazon Pay | 企業請求サービス | Amazon Pay |
NP後払いとは、レンタル利用後にコンビニや郵便局、銀行などで現金払いできる方法のことです。
申し込み後に郵送されてきた請求書を、コンビニなどへ持って行けば支払いができます。ただし、クレジットカードと違って、後払い手数料として200円が加算されます。
Amazon Payは、Amazon登録のクレジットカード情報で決済できる方法のことで、面倒なカード番号入力が不要です。
クレジットカードを持っていない人にとって、Fast-Fiは使いにくいことがデメリットです。
デメリットB:Fast-Fiを使える国が少ない
Fast-Fiの対応国は、100ヵ国以上です。しかし、他社の海外WiFiと比較すると少ないことがわかります。
Fast-Fi | イモトのWiFi | グローバルWiFi | ワイホー | |
---|---|---|---|---|
対応国 | 100ヶ国以上 | 200ヵ国以上 | 200ヶ国以上 | 200ヶ国以上 |
クラウドSIM搭載のFast-Fiは国をまたぐときに困ることはありませんが、「対応していない国へ入国するとインターネットが使えない」という問題が生じてしまいます。
そのため、インターネットを使いたければ現地のWiFiなどを別に購入しなければなりません。ただし、公式サイトには「現在もエリア拡大中」とのことなので、対応国は少しずつ増えていくことでしょう。対応国が少ないことも、Fast-Fiのデメリットです。
デメリットC:無制限プランの対象国が少ない
Fast-Fiで無制限プランが適用されるのは、13ヵ国だけです。他社の海外WiFiでは無制限プランが増えてきているため、Fast-Fiより多くの国で利用できます。
Fast-Fi | イモトのWiFi | グローバルWiFi | ワイホー | |
---|---|---|---|---|
無制限の対象国 | 13ヵ国 | 50ヵ国 | 73ヵ国 | 27ヵ国 |
無制限プランを利用できれば、地図アプリや現地の情報収集だけでなく動画やSNSの視聴や投稿など、存分にインターネットを楽しむことができます。
ただし、Fast-Fiは正式に無制限プランを設けているわけでなく、13ヵ国内で対象外の国をまたがないなら、1GBプランの料金で自動的に無制限プランを利用できるのでお得です。
無制限プランの対象国が少ないことも、Fast-Fiのデメリットといえます。
Fast-Fiの受取方法と返却方法
- 1.Fast-Fiの申し込みページを開く
- 2.必要事項を入力する(受取先を「空港」か「指定先」のどちらか選ぶ)
- 3.レンタル一式の到着を待つ
- 4.指定先なら1日前にレンタル一式を受け取る
- 5.空港指定なら空港でレンタル一式を受け取る(同梱のレターパックはなくさないこと)
- 6.返却パックあるいは宅配便で返却する
返却パックなら空港のポストに投函することが可能で、宅配便は以下の宛先へ返送します。
【返送先】
- 〒277−0834
- 千葉県柏市松ヶ崎新田13-1 ロジポート北柏3F
- 株式会社GROP内 FAST-Fi配送センター宛
申し込みのキャンセルは、お届け日の4日前にコールセンター(0570-028-111 受付10:00〜19:00 年中無休)まで連絡を入れましょう。
Fast-Fi返却の際の注意点
- ACアダプターや電源プラグは収納ケースに厚みがあるため収納ケースに入れない
- 返送が遅れると2,000円/日の延滞料が発生する
- 盗難オプションへの加入を検討しておく
盗難や紛失が発生して現地の警察署や公的機関の証明書の提示ができない場合、以下の代償代金が発生してしまいます。
盗難・紛失など | 破損・水没など | |
---|---|---|
未加入 | 40,000円 | 20,000円 |
安心補償ミニ(200円/日) | 8,000円 | 4,000円 |
安心補償(300円/日) | 0円 | 0円 |
上記は端末代で、付属品の盗難や紛失は未加入でACアダプター3,000円、microUSBケーブル2,000円、電源プラグ3,000円、キャリングケース3,000円がかかります。
万が一のことを考えて、できれば補償を付けておきましょう。
Fast-Fiを受け取れる空港
- 成田国際空港
- 羽田空港
- 関西国際空港
受取の際は本人確認が行われるため、パスポートを準備しておきましょう。
Fast-Fiの評価
今回の記事では、Fast-Fiの料金と評判、利用するメリットとデメリットをご紹介しました。
Fast-Fiは主に、「安く海外WiFiをレンタルしたい」「複数の国へ旅行に行く」という人におすすめします。他社の海外WiFiより料金は安く、複数の国へ行ってもエリア内なら料金が同じだからです。
ただし、無制限プランはまだ充実していないので、アジア以外の地域でデータ通信量を多く使いたいような人は、他社の海外WiFiを検討してみてください。